歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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図夢歌舞伎 忠臣蔵 第四回を拝見して…

東京は久々に暑い一日でありましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

すえひろはといえば、昨晩「半沢直樹」のすさまじい圧に興奮してしまって寝つきが悪く、もうろうとしております。まるで歌舞伎の舞台を見ているような体験でありました。。画面のほとんどが猿之助さんのお顔というカットもすごかったです…!来週も楽しみですね…!

 

それはそうと、先日上演された図夢歌舞伎 忠臣蔵 第四回!図夢歌舞伎とは、リモートでの生配信や事前収録映像を駆使したオンライン上演スタイルの歌舞伎。もちろん歌舞伎の長い歴史で初めての試みです。

全五回の図夢歌舞伎忠臣蔵もいよいよ後半戦であります。今回の第四回はこれまでにない工夫があり、大興奮でありました。忘れぬうちに感想をメモしておきたいと思います。

第四回はアーカイブ視聴期間が7月31日(金)まで伸びていますので、ネタバレを避けたい方はどうぞこの先をお読みにならないようお気をつけくださいませ。

 

また、来週の最終回を前に、第一回からのアーカイブ配信が再販売されるそうです!

わずか数週間の間の出来事とは思えぬほど、回数を追うごとに進化しているようすに感動いたしますので、迷っておいでの方にはぜひにとおすすめいたします!

www.kabuki-bito.jp

これはすでにセット券を所有していても再購入ということなのかどうか、ちょっとよくわからないのですが…23日まで様子見してみます。

この先ネタバレにご注意ください

今回の第四回は、七段目 祇園一力茶屋の場が描かれていました。平右衛門に幸四郎さん、おかるに雀右衛門さん、そして由良之助はなんと初代白鸚という熱すぎる配役でありました。これはたまりません。

とはいえ初代白鸚はご存命時の映像を使うのでしょうし、細切れに使うとしても当然アングルなどにも限界があると思われ、七段目の前半部分は一体どのように見せるのであろうな…と思っておりました。

幕が開いてみますと、平右衛門と口上人形が中心となって七段目らしい軽やかさで前半物語を進めていくという斬新なスタイル。うおーそんな風に見せることができるのか!!!確かに伝わる!!と大変驚き入りました!

 

また第三回ではアップの映像が多く、緊迫感を感じつつもやや気になっていたのですが、今回はそのバランスがとてもよく、七段目らしい上下空間の使い方が画面でも表現されていたことに大変感動いたしました。

なかでも雀右衛門さんのおかるの歌舞伎感がすさまじく、全身が写る画角を多く使って見せてくださったことがうれしかったです。個人的に、女形の方の芸は特に全身で見たい派でして、普段からオペラグラスなどもあえて倍率がそこまで高くないものを愛用しているため、今回の映像は本当に歌舞伎の舞台さながらの満足感を覚えました。

 

そして初代白鸚の存在感が尋常でなかったですね…!!!うはーなんてカッコイイんだろう!!!と口を開けてしまいました。昭和期の名優の信じられないほどの圧力というものを、まざまざと見せつけられたような思いでした。

これまでも初代白鸚の舞台映像は拝見しているはずなのに、共演者がライブであるためか、全く新しい味わいを感じました。まさに「共演」の味わいでした。初代白鸚の舞台映像を使う、というだけでなく「出演」と書かれていたのはこういうことなのか~と合点がゆきました。

お二人のご出演により、図夢歌舞伎がさらに本格的な味わいになったように思います。この忠臣蔵を終えて先々どのように進化していくのか本当に楽しみです。

 

来週はいよいよ、千穐楽(最終回というべきなのでしょうか)ですね!!

どのような作品になるのか待ち遠しい反面、まだ終わってほしくないような寂しい気持ちです…!震えて待ちたいと思います!

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