本日、歌舞伎座にて九月大歌舞伎の幕が開きました!おめでとうございます!
二か月連続で歌舞伎興行が続いていること、以前は当たり前のように受け取っていましたが、よくよく考えたらこんなにありがたいことがあるだろうかとひしひしと感じております…!
このような事情ですからぜひに!安心ですよ!とは申し上げられませんが、先月数回歌舞伎座へ足を運んだ個人的な感覚では、感染リスクに対する不安を抱いた点は特にありませんでした。むしろ、あらゆるリスクを想定の上で対策を施し迎えてくださっているなと実感した次第です。
近ごろは新規感染者の数が減少傾向にあることもあり、自分自身、次第に緊張感が薄れてしまいそうな予感がしております。今月も歌舞伎座へ足を踏み入れる者として、九月の始まりとともに改めて気を引き締めたいと思います。
秀山祭は第三部に!
九月大歌舞伎も先月に引き続き、各部一幕ずつ入れ替えという事前購入の一幕見スタイルであります。
第一部:寿曽我対面 11時開演(約45分)
第二部:色彩間苅豆 13時40分開演(約50分)
第三部:双蝶々曲輪日記 引窓 16時15分開演(約1時間12分)
第四部:口上・鷺娘 19時15開演分開演(約1時間)
花形の方々がご活躍され大変華やかであった八月花形歌舞伎とは雰囲気が変わり、今月は人間国宝である吉右衛門さん・東蔵さん(第三部)、玉三郎さん(第四部)がご出演になるという超豪華な配役です…!待ちに待った大歌舞伎で、想像しただけでも鼻血が出そうです。
毎年九月の歌舞伎座では初代吉右衛門の芸を顕彰する「秀山祭」が恒例となっていて、とにかく渋い演目ラインナップと吉右衛門さんの名演に大興奮という楽しみなひと月でありました。そんな「秀山祭」のかおりも第三部にしっかりと残っています!
「秀山ゆかりの狂言」と冠して、「双蝶々曲輪日記 引窓」が上演されるとのこと。このような時勢にあって、本当にうれしい限りです。しかも吉右衛門さんと菊之助さんのご共演という興奮せざるを得ない配役であります。
「引窓」は派手さはないものの胸に染み入るような物語であり、歌舞伎を初めてご覧になる方にもおすすめしたく思います。演目については追ってお話してまいりますのでご一読いただければ幸いです。
そんな九月大歌舞伎のチケットはまだまだ購入可能のようであります。客席が少しでもにぎわうと良いなあと思います。
十月大歌舞伎も発表に…!!
また今日は、十月大歌舞伎の公演情報が発表されましたね…!!!!!!
ついに仁左衛門さんのお姿を肉眼で拝見できる…!と朝から狂喜乱舞しておりました。演目は石切梶原…石をスパーンと斬る仁左衛門さんのお姿を妄想し、今日は一日じゅう思い出してはニヤニヤしてしまいました…ここまで心が躍ったのは久しぶりのことで興奮しきりであります。
また来月は「引窓」の前の部分にあたる「角力場」が上演されるのですね。今月は吉右衛門さん、来月は白鸚さんの濡髪を拝見できるというなかなかレアな機会です!楽しみです…!!!
とにもかくにも、まずは今月の公演が無事に千穐楽を迎えられるよう、客席へ足を踏み入れる者として体調を整えなければなりませんね。日々手洗い、検温を徹底し、少しでもおかしなときは絶対に無理をしないことを徹底してまいりたいと思います!