ここ数か月にわたり非常に個人的な趣味で、東洲斎写楽による寛政6年5月河原崎座の芝居を描いた「恋女房染分手綱」の役者絵についてお話しております。
なんと今この物語を素浄瑠璃で聞くことのできる機会があるようです!!お人形や役者さんのいない「素浄瑠璃」ですから、寛政6年の河原崎座を頭に思い描きながら視聴するのもたまらない楽しみであるな…と思いまして、ぜひにとお知らせしたく思います。
国立文楽劇場「文楽素浄瑠璃の会」
今回の配信は先月8月22日に大坂の国立文楽劇場にて上演された「文楽素浄瑠璃の会」の舞台映像です。千歳太夫と清介さんによる「恋女房染分手綱」は一番最後のプログラムで、上演されたのは「重の井子別れの段」であります。今回の上演は原作ほぼそのものであるとのことですからたいへん貴重です。
「重の井子別れの段」をざっくりとお話いたしますとこのような物語です。
①大名由留木家の腰元重の井は、同じく由留木家に仕える伊達の与作と不義密通をして子を宿してしまう。
②与作は勘当を受けたが、重の井は乳母として留め置かれることとなった。
③時がたち与作は馬子に身をやつし、重の井との子・三吉も馬方に。
④ある日、重の井が乳母として育てた姫君の双六の相手として三吉が呼ばれることに。
⑤重の井は三吉が我が子と知りながら、立場上それを認めることができずに別れる…
まさに四代目岩井半四郎によるこの場面の原作であるわけですね…!興奮します…!!
メトロポリタン美術館:四代目岩井半四郎の重の井
チケットの販売期限は
2020年9月4日(金)23:59まで
アーカイブ視聴期限は
2020年9月11日(金)23:59まで
だそうです!販売期限が迫っていますね…!
チケットについて
配信は図夢歌舞伎や歌舞伎家話ですでにおなじみのイープラスStreaming+で価格は2500円とのこと。公演時間は2時間半程ありますからかなりお得ではないでしょうか…!ありがたい限りであります。