歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日!国立劇場 令和2年10月歌舞伎公演

本日4日、国立劇場の令和2年10月歌舞伎公演が初日を迎えました!三月に予定されていた小劇場での菊之助さんによる義経千本桜の中止から8カ月ぶりの歌舞伎公演であります。

現時点では国立劇場でも歌舞伎座と同様、制限が緩和された現在でも客席の間隔を充分に取る方針を維持しているようです。これまでのような賑わいとはようすが全く異なり厳しい状況も続いてしまうと思われますが、そのぶん観客の側でも安心して劇場へ出かけることができありがたく思います。

幕間の過ごし方に要注意

歌舞伎座との大きな違いは「幕間」があるということでありますが、感染対策として喫煙室の使用や客席・ロビーでの食事が禁じられています。食事をとる際は食堂・無料休憩所を利用するようにとのことですので、特に第一部をご覧になる方は注意が必要かと思います。

個人的に国立劇場のカレーが好きでして、「ということは食堂が営業されるんだ!」と嬉しくなりました。変更がなければ、お肉がごろごろと入ったビーフカレーです。また味わいたいものです。

 

今回の公演は1時間程度のお芝居と45分の舞踊の組み合わせによる二部制です。

第一部は梅玉さんの「ひらかな盛衰記 源太勘当」と幸四郎さんの舞踊「幸希芝居遊

第二部は菊五郎さんの「魚屋宗五郎」と松緑さんの舞踊「太刀盗人」というラインナップであります。

どちらも違った味わいで非常におすすめですが、私が初めてご覧になる方におすすめしたいのは第二部の「魚屋宗五郎」であります!

一言で申しますと、酒を絶っていた男が妹を殺され、その悲しさ悔しさから酒を飲み、酒乱になって暴れてしまうというおはなしなのですが、洗練されたお芝居によりおかしみの中になんともいえぬ哀愁の漂う味わい深い演目です。特に菊五郎さんの宗五郎はたまりませんのでぜひご覧いただきたく思います。

 

チケットは現在も購入可能のようです!演目2つで1等席が7000円ということでお得感があります。学生の方は学割も適用されますのでぜひチェックなさってみてくださいませ。

ticket.ntj.jac.go.jp

 

公演の詳細

www.ntj.jac.go.jp

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