歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日!歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎

本日、歌舞伎座にて吉例顔見世大歌舞伎の幕が開きました!おめでとうございます!

八月の再開場から毎月歌舞伎興行が実施され、今月は実に四か月目の公演となります。月日が経つのは早いものですが、劇場を開いてくださる方々は日々並々ならぬ緊張感をもって迎えてくださっていることと思われ、感謝の思いに頭が下がります。今月も無事に千穐楽まで公演が続きますようにと願っております。

今月も各部入れ替え四部制

吉例顔見世大歌舞伎も引き続き各部一幕ずつ入れ替えという事前購入の一幕見スタイルです。

第一部:蜘蛛の絲宿直噺 11時開演(約40分)

    主な出演…猿之助さん(5役)

 

第二部:身替座禅 13時50分開演(約59分)

    主な出演…菊五郎さん、左團次さん

 

第三部:一條大蔵譚 奥殿  16時45分開演(約50分)

    主な出演…白鸚さん、魁春さん、芝翫さん

 

第四部:義経千本桜 川連法眼館  19時30分開演(約1時間5分)

    主な出演…獅童さん、染五郎さん、莟玉さん

 

この中で初めてご覧になる方におすすめなのは第四部「義経千本桜 川連法眼館」でしょうか。

義経千本桜は三大狂言にも数えられる名作中の名作であります。いろいろと端折ってしまいますと「両親の皮で作られた鼓を慕う子狐がさむらいに化けてその鼓を追ってくる」というファンタジックな内容です。

今回は獅童さんが狐忠信をお勤めになり、源義経に染五郎さん、静御前は莟玉さんがお勤めになるとあって、見目麗しさ1000%の舞台になること必至であります。染五郎さんや莟玉さんと同世代の10代~20代の方々にもぜひにとおすすめしたい舞台です。

大変人気の演目で何度も何度も繰り返し上演されていますから、ほかの配役を見比べてみるというチャンスが比較的早く訪れるのもおすすめポイントのひとつです。機会があればぜひお出かけくださいませ。

 

個人的に楽しみなのは第二部の「身替座禅」であります!!菊五郎さんと左團次さんのコンビが大好きで、先月の国立劇場に引き続き拝見できるというのがうれしくてなりません。大変わかりやすい内容で、笑いもあり、目に楽しい華やかさもあり、軽やかな気持ちで見ることができる演目ですので、初めてご覧になる方にはこちらもオススメです!!

 

 

また、歌舞伎座では引き続き一席開けてのチケット販売ですが、今月から一階の桟敷席が新たに加わりました!劇場での芝居見物が不安な方でも、桟敷席は間仕切りのある半個室のような作りですから、少し安心できるのではないかと思われます。

また桟敷席のチケット料金は確か20000円ほどであったと記憶しておりますので、一幕とはいえ8000円で桟敷席の空間ををひとりじめできるという点も大変お得感があります。お茶のサービスはなし、食事も禁止とのことですので、その点はご注意くださいませ。
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十二月大歌舞伎も発表に

来月の歌舞伎座の公演もすでに発表されていますね!どの幕も非常に楽しみな演目・配役ですが近ごろテレビで大活躍の松也さんを歌舞伎座でようやく拝見できることをうれしく思います!

しかもご共演は愛之助さん。半沢直樹でいうところの黒崎&瀬名社長ということで、初めて歌舞伎をご覧になる方も大勢おいでなのではないかと期待しております。
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