来たる15日(日)は京都は南座で12月に行われる
京の年中行事
當る丑歳 吉例顔見世興行のチケット一般発売日です!
もしかしたら今年は京都の顔見世がないのではないか…と心配しておりましたので、今のところ無事に開催される運びであること本当にうれしく思います。
ここ数日、驚いてしまうような新規感染者数が全国で発表されていて心配は募りますけれども、幕の開かない寂しい日々が戻ることのないよう、なんとか演劇興行が中止になることなく無事に開催されてほしいと願うばかりです。
公演の詳細
一般発売日
11月15日(日)10:00~
会期・上演時間
2020年12月5日(土)~19日(土)
第一部 10:30~
第二部 14:30~
第三部 18:40~
休演:11日(金)
チケット料金
一等席 16,000円
二等席 8,000円
三等席 4,000円
特別席 17,000円
みどころ
今回の南座の吉例顔見世興行は例年の二部制ではなく、幕間ありの三部制で開催されます。各部、短めの舞踊+お芝居の二本立てとなっています。仮に幕間を30分として、劇場の滞在時間は2時間~2時間半程度という具合ではないかと思われます。
どの部も顔見世らしく古典の演目が揃っていて素晴らしいのですが、初めて歌舞伎をご覧になる方におすすめなのは第三部でしょうか…「廓文章」には複雑な筋のあるお芝居ではなく、ひたすらに目に美しく男女の恋愛模様を見せるものなので、セリフが聞き取れないのではと不安な方にも安心かと思います!
しかし重みのあるものも大丈夫そうだという方には、ぜひ第二部の「一谷嫩軍記」をおすすめしたいなあと個人的には思います。源平合戦の時代、主君のため我が子を身替りにせざるをえなかった熊谷次郎直実の濃密なドラマであります。
今回熊谷次郎直実をお勤めになるのは仁左衛門さんです!珠玉の名舞台となるはずで心の底から楽しみです…!!!
思えば歌舞伎座と南座ともに十二月は「傾城反魂香」が上演されるのですね!役者さん同士の距離が取りやすい演目であったりするのでしょうか。理由は定かではありませんがなんだかおもしろい現象です。「傾城反魂香」は、才能を持ちながらも生まれながらの吃音症のために御用絵師となれずにつらい思いをする夫とそれを支える妻の物語で、感情移入のしやすいお芝居かと思います。
現時点で花道横や前後左右を開けての座席販売で、期間も2週間しかありませんので、切符は争奪戦になるかもしれません。ご検討の方は早めにチェックなさるのが良いかと思います!