歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日千穐楽!新橋演舞場 初春海老蔵歌舞伎

本日17日は新橋演舞場で上演されていた初春海老蔵歌舞伎の千穐楽でした!おめでとうございます!

このような状況にあって、新型コロナウイルス感染による休演等なく無事に千穐楽の日がやってきたというのは素晴らしい実績だと思います。こうした実績が積み重なり、この後も全国の演劇公演が無事に続くよう切に願っております。

Huluストアで史上初の千穐楽生配信

また今回の千穐楽は、歌舞伎の本興行として史上初めてインターネットでの生配信が行われました!このすえひろも、自宅にてリアルタイムで視聴しておりました。

通信状況などプラットフォーム以外の様々な条件によるものかもしれませんが、Huluストアは生配信のわりにノイズや画像の乱れが少なく、映像の切り替え等も比較的スムーズで、カメラワークも良く快適な視聴であったなあと個人的には感じました。

そのため時折生配信であることを忘れて録画のように拝見してしまいましたが、ふとした拍子に思い出し、ああ歴史的な瞬間に立ち会うことができているんだなあと感動した次第です。

 

「春調娘七種」は曽我兄弟と静御前のおめでたい舞踊。児太郎さんの肉感的な静御前にときめきました。曽我兄弟は右團次さんと壱太郎さんです。児太郎さんと壱太郎さんは幕間のインタビューでも、今後について具体的かつ明瞭にお答えになっていて、歌舞伎の行く末に希望を持ちました。

そして「毛抜」は海老蔵さんの粂寺弾正。これまでに拝見した記憶のある舞台よりもチャーミングさがより際立ったように思われ、底抜けな明るさに元気をいただきました。

自分自身海老蔵さんのお芝居を拝見するのは確か2020年のお正月の演舞場以来と記憶しているのですが、こうして画面で拝見しますといっそう錦絵から飛び出してきたように感じられ、お顔からみなぎるパワーや存在感が懐かしく、とにかく舞台でのお元気なようすを拝見できたことがうれしかったです。ぜひ歌舞伎座でも様々な演目でのご活躍を拝見したいなあと思いました。

お年玉としてぼたんさんの「藤娘」、海老蔵さんと勸玄さんの「橋弁慶」。お二人の舞台をしっかり拝見するのも確か1年ぶりと記憶しておりますが、ご立派に成長されていました。特にぼたんさんは小さな体でたった一人で舞台に立たれ、存在感を発揮されたのですからすごいです!お二人とも頼もしいことであります。

 

配信チケットは24日(日)19時まで購入可能、アーカイブ視聴は1月24日(日)23:59までです。見放題月額会員登録不要で、単品で購入可能です。インタビューや対談など盛りだくさんの内容ですから、お見逃しの方もぜひにとおすすめいたします。

 

余談ですがHuluといえば、孝夫時代の仁左衛門さんの「わるいやつら」「配達されない三通の手紙」や染五郎時代の白鸚さんの「雲霧仁左衛門」、吉右衛門さん、幸四郎時代の白鸚さん、三津五郎さん出演の「利休」などの映画を配信しています!

端末にダウンロードすれば部と部の間の空き時間などにもオフラインで視聴できますから、月額見放題もおすすめです。ただの愛用者で、決して回し者ではございません。

 

それはそうと、歌舞伎座二部にご出演中の吉右衛門さんが体調不良にて休演なさるという心配なニュースがありました。

www.kabuki-bito.jp

大丈夫でしょうか…このような時節ですからなおのこと心配が募ります。どうかご無理なさらず、ゆっくりと静養なさっていただきたいですね。

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