歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【2月14日まで購入可】初春文楽公演が配信で見られます!!

大阪の国立文楽劇場で24日に千穐楽を迎えたばかりの「初春文楽公演」が、現在イープラスとミレールにて動画配信中です!!!

先月の錦秋文楽公演に続いての配信であります。緊急事態宣言下で今まで以上に遠征のハードルが上がってしまった昨今、こうして家にいながらにして本拠地大阪の公演を拝見できるというのは本当にありがたい限りです!

今回の演目にも歌舞伎の舞台でお馴染みの名作が揃っていますので、文楽をご覧になったことのない歌舞伎好きの方にもおすすめであります。歌舞伎との違いや演目の内容に関する新発見などさまざまなお楽しみが満載かと思います。歌舞伎がより一層楽しくなること請け合いです。

 

チケットは各部3000円で、2021年2月14日(日)23:59まで購入可能です。

視聴可能期間は、手数料なしのミレールでは購入から7日間、手数料ありのイープラスはいつ購入しても2月15日(月)23:59までという違いがあります。購入期限まで7日以上ある場合はイープラスがお得ですが、それ以降はミレールがお得ですね!

 

第一部:菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

菅原伝授手習鑑は、菅原道真の大宰府左遷と三つ子の伝説を織り交ぜながら、様々な形での「親子の別れ」を描いた演目です。

歌舞伎でも三大狂言のひとつとしておなじみの演目ですね!もともとは文楽から歌舞伎化されたものですから、時代に応じて変化しているとはいえ、歌舞伎よりもよりオリジナルに近いものが見られるかと思います。

ちょうど今月歌舞伎座で上演されている「車引」の場面にあたる「車曳の段」から先の物語を知ることができますので、今月歌舞伎座にお出かけになり第三部をご覧になった方には特におすすめです。

車引の時点で一触即発であった松王丸と梅王丸が大げんかになり、桜丸には悲しい結末が待っています。果たして三つ子の運命はどうなってしまうのでしょうか。

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第二部:碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)・義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

歌舞伎の赤穂浪士ものの「碁盤太平記」かな?と思いたいところですが、これはまた別のお話で「白石噺」「宮城野信夫(みやぎのしのぶ)」の通称で知られています。歌舞伎でも上演されることがあるようですが、近ごろはあまり聞きません。

奥州の貧しい農家に生まれ父親を殺されてしまったしのぶという娘が、父の仇討ちを誓い吉原へ売られていった姉を頼りに江戸へやってくるのだが、だまされいじめられてつらい思いをして云々…という、あらすじだけでも泣かせる話です。

義経千本桜の方は「道行初音旅」の場面です。桜が咲き誇る吉野山の風景が美しく、目にも楽しい一幕ですが、お人形ではどうなるのかというのが興味深いですね。

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第三部:妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 

歌舞伎でもしばしば上演される人気の演目です!

全てを端折ってざっくりと申しますと、好きな人には別の婚約者がいて、しかも仕事上の重要なミッションを抱えており、自分が犠牲にならざるを得ない状況に陥るという話です。蘇我入鹿が登場しますが見た感じは江戸というおもしろい設定であります。

歌舞伎では女形の方の表情が見どころですが、お人形ではどうなるのかとても興味深く思います!

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