来たる14日(日)は四月の歌舞伎座公演
四月大歌舞伎のチケット一般発売日です!
現在は新規感染者数が増加傾向だそうで、21日までの緊急事態宣言が果たしてどうなるのか見えませんが、歌舞伎座公演は変わりなく行われておりううれしい限りです。
とはいえ、いつ公演がストップしてしまうかわからない状況には変わりありませんので、客席からウイルスを持ち込むことのないよう油断せずに気を引き締めてまいりましょう。
公演の詳細
一般発売日
3月14日(日)10:00~
会期・上演時間
2021年4月3日(土)~28日(水)
第一部 11:00~
第二部 14:45~
第三部 18:00~
休演日:9日(金)、19日(月)
第一部「勧進帳」はA日程・B日程で配役が変わりますのでご注意ください。
チケット料金
一等席 15,000円
二等席 11,000円
3階A席 5,000円
3階B席 3,000円
1階桟敷席 16,000円
来月も一部のブロックに2席並びのエリアが設けられています。とはいえ会話は控えなければなりませんので、お友達とお出かけの際はどうぞご注意くださいませ。
歌舞伎座の感染対策
歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。このあと上演形態は変わりましたが、玄関での入場時の作法は変わりません。
この記事公開後の大きな変更の一つが、筋書の販売再開です。以前は現金のみでしたがキャッシュレス対応になりました。現金授受が心配な方も安心です。
ロビーや客席で会話を控えることが推奨されていますので、お出かけの際にはぜひ徹底してまいりましょう。このすえひろも終始黙りこくっております。
みどころ
四月の歌舞伎座は、記録づくめの狂言立てで注目を集めています。
まず第一部「勧進帳」A日程では、白鸚さんが本興行最年長の78歳で弁慶をお勤めになります!白鸚さんは現時点で現役最多回数の1150回弁慶をお勤めですので、さらに最年長記録も加わるということでまさに前人未到の境地です…!
さらにB日程では幸四郎さんの弁慶と松也さんの富樫に配役が変わります。襲名披露などのイベントでもない歌舞伎座の舞台で、お若い松也さんが富樫をお勤めになるというのは、かなりの大抜擢ではないでしょうか!さぞ美声が映えるであろうと思われ、こちらも本当に楽しみです。
そして第三部は仁左衛門さんと玉三郎さんによる「桜姫東文章」が、1985年以来実に36年ぶりに上演されます…!!!孝夫時代の仁左衛門さんと玉三郎さんは孝玉コンビと呼ばれたゴールデンコンビとして知られていますが、特にお二人の「桜姫東文章」は現在でもその素晴らしさが語り継がれるほどの名舞台として知られています。
てっきり今生では見られまいと思っておりましたので、このすえひろも発表の折にはうっかり失神しそうになりました…!!!
当時を知るおすすめ書籍
個人的に初めての方におすすめしたいのはやはり第三部「桜姫東文章」です…!
ある夜盗賊に犯されて子をなし、その男のタトゥーが忘れられず自分の体にも入れてしまい、女郎屋に売られるまでに落ちぶれるというハードな人生を送るお姫様と、男たちの因果がぐるぐる回るぶっ飛んだ物語であります。
何を隠そう、私が現在歌舞伎を好きでいるのは、10代の時にお二人の「桜姫東文章」のビデオを見たことがきっかけでした…ものすごいストーリーなのに品のあるあの美しさ、品があるからこその妖しさが今も忘れられません。伝統文化という真面目なイメージを持っていた歌舞伎の中には、こんなにも色っぽい世界があるんだと脳みそに激震が走ったのでした。
ぜひ劇場での観劇、もしくは配信での視聴をおすすめいたします!!