本日3日、東京・大阪の2つの劇場で7月公演がはじまりましたね。おめでとうございます!
国立劇場では7月歌舞伎鑑賞教室『義経千本桜』、大阪松竹座では七月大歌舞伎がそれぞれ初日を迎えました。残念ながらどちらの劇場でも、新型コロナウイルスの濃厚接触者認定による休演情報が既に発表されています。まだまだ感染症に翻弄される状況が続いていることを実感します。休演なさる方々がご無事であるよう、無事に千穐楽まで全日程が公演が続くよう切に願っております。
国立劇場 7月歌舞伎鑑賞教室『義経千本桜』
歌舞伎鑑賞教室は解説付きかつリーズナブルで初めての方にも大変おすすめの公演です!今回の演目「義経千本桜 河連法眼館の場」は、三大狂言の一つとして知られる名作・義経千本桜のクライマックスシーンとして大変人気のある演目であります。
都落ちをすることになった源義経が、愛妾の静御前に形見として渡した「初音の鼓」。鼓の材料となった夫婦狐の子供がこれを慕い、静御前のお供のさむらいに化けて鼓とともに旅をしてきたのだが、ついに義経にその正体が知られてしまう…子狐の運命やいかに…というような内容です。親を慕う子狐の情愛や、桜の花咲く春爛漫の美しい大道具、「狐」の演技の独特の様式などなど見どころが満載です。
新型コロナウイルスの濃厚接触者認定により、駿河次郎役の松江さんが12日(月)まで休演なさることが発表されています。無事にご復帰なさるよう願っています。
また7日(水)11時の部で先着100名に七夕にちなんだ京飴のプレゼント、6日(火)11時の部・9日(金)14時半の部では京うちわプレゼントと、様々な特典が用意されているようです!楽しみの少ないこのご時世にありがたいお心遣いですね。該当日にお出かけの方は要チェックです!
大阪松竹座 関西・歌舞伎を愛する会 第二十九回 七月大歌舞伎
2019年以来、実に2年ぶりの関西・歌舞伎を愛する会 七月大歌舞伎の開催です!
今回の七月大歌舞伎は昼の部「伊勢音頭恋寝刃」「お祭り」、夜の部「引窓」「新口村」と、昼夜ともに魅力的な古典演目が揃っています。
特に昼の部「お祭り」は仁左衛門さん孝太郎さん千之助さんの三世代公演で、二年ぶりの感慨ひとしおといったところかと思います。昼は夏らしいサスペンスドラマと爽快な舞踊、夜はしっとりとした人間模様を描くドラマ2本という具合で、どちらも初めての方にはおすすめです。
新型コロナウイルスの濃厚接触者認定により、鴈治郎さんが12日(月)まで休演なさることが発表されています。無事にご復帰なさるよう願っています。
また「すし屋」の権太や「土蜘」などで使用された歌舞伎の衣装をリユースした新製品「歌舞伎衣裳で小物を作りました」が来場者限定、数量僅少にて販売されるそうですね!!無くなり次第終了とのことですからもしかしたら既に無いかもしれませんが、御来場の方は要チェックです。
これはこのすえひろも本当に欲しかったです…!あんな方やこんな方が袖を通されたのではないかと思うと、もったいなくて使えないどころか鼻血さえ出そうです。入手された方がうらやましい限りです。ぜひ歌舞伎座でも販売していただけないでしょうか…