歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる14日】歌舞伎座・吉例顔見世大歌舞伎 チケット一般発売!

あさって14日(木)は十一月の歌舞伎座公演

吉例顔見世大歌舞伎のチケット一般発売日です!

一年の大きな区切りである顔見世興行がもう来てしまうのですね…。コロナ禍を経験してからというもの月日が飛ぶように流れていくように感じています。顔見世のことを考えはじめたら早くも年末も間近ですが、気持ちの上ではいまだ2020年ごろをうろうろしているような不思議な感覚に陥っているのは私だけでしょうか。

現在は感染者数が激減しており、来月の歌舞伎座も無事に開催の運びです。全ての日程が無事に上演されるよう願っています。我々観客の方でも客席から劇場にウイルスを持ち込んでしまうことのないよう、こまめな手洗いと消毒、体調管理に気を付けて参りましょう!

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

10月14日(木)10:00~

【チケットWeb松竹】

会期・上演時間

2021年11月1日(月)~26日(金)

第一部 11:00~
第二部 14:30~
第三部 18:00~

休演日:8日(月)18日(木)

貸切:12日(金)第一部 第二部

チケット料金

一等席        15,000円
二等席   11,000円
3階A席      5,000円
3階B席      3,000円
1階桟敷席  16,000円

来月も一部のブロックに2席並びのエリアが設けられています。とはいえ会話は控えることが呼びかけられています。お友達とお出かけの際はどうぞご注意くださいませ。

歌舞伎座の感染対策

歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、昨年8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。このあと上演形態は変わりましたが、玄関での入場時の作法は変わりません。記事公開後の大きな変更は、①筋書の販売再開、②一部ゾーンに限っての2席並び販売です。

www.suehiroya-suehiro.com

 

今後も歌舞伎公演が続くために重要と思われるポイントがありますので、今一度我々観客の方でも徹底してまいりましょう。

①ロビーや客席では会話を控えることが推奨されています。

②整理退場への協力が求められています。終演後も係の方からの案内があるまで座席で待ちましょう。

会話を控えるのはもちろん、整理退場も出入口での密集を避けるための大切な施策ですので、ご自身の身を守るためにもぜひご注意ください。

歌舞伎座の感染対策はこれまで非常に厳格に守られ、我々観客の健康をしっかりと守っていただいてきましたから、今後も提示のとおりに取り組んでまいりましょう。

おすすめのポイント

歌舞伎座の顔見世は日中には豪華な配役の名作演目がずらりと並び、夜は花形の皆様そろい踏みの忠臣蔵物という華やかな狂言立てです。顔見世の文字通りに出演者の方が多いですね、配役表がにぎにぎしくてわくわくしてしまいます。

顔見世というのは、年間契約であった江戸時代の歌舞伎界の行事で、今年はうちの小屋ではこんな役者さんを取り揃えましたよというお披露目興行でもありました。加えてさまざまな儀式やお約束がありましたが、それらは現代には残っていません。

しかし、顔見世興行に合わせて歌舞伎座玄関の破風の上に揚がる「櫓」がその名残りを残しています。レアな光景ですのでこちらも必見です。

 

各部の演目をごく簡単にご紹介いたしますと、このようなものです。

第一部「神の鳥」は、現存する最古の芝居小屋・出石永楽館ゆかりの舞踊劇です。出石永楽館では毎年11月に公演が行われていますが、残念ながら今年は上演がありません。歌舞伎座で拝見できるのは貴重な機会です。

井伊大老」は、暗殺前夜の井伊直弼とお静の方の、静かな心のやりとりを描き出す名作です。井伊直弼といえば、大河ドラマ「青天を衝け」にも登場しましたね。大河ドラマでの描写とは全く違った井伊直弼の一面を感じられる味わい深い演目です。

 

第二部「寿曽我対面」は、顔見世興行お約束の演目。十世坂東三津五郎七回忌追善狂言と冠して、御子息の巳之助さんがゆかりの曽我五郎をお勤めになります。「曽我兄弟の仇討ち」という江戸時代の人々にはおなじみの物語を描いた、とにかく歌舞伎らしい華やかな演目です。

連獅子」は、歌舞伎といえばこれと誰もが思い浮かべるであろう、親子の情愛を描く名作舞踊です。親獅子の精と子獅子の精が勇壮な毛振りを見せるシーンはどなたでもご存知ではないでしょうか。今回は仁左衛門さんとお孫さんの千之助さんによる実に7年ぶりの共演です!これは本当に貴重な機会ですので必見かと思います。

 

第三部「花競忠臣顔見勢」は、三大狂言のひとつであり日本のフィクションのなかで最大の名作と言っても過言ではないであろう「仮名手本忠臣蔵」の世界をスピーディーな新演出で描くという斬新な作品だそうです!

若手の麗しい方々がずらりと並んでいます。配役を見ただけではどうなるのか想像できない舞台、楽しみですね!

 

どの部もおすすめですが、初めての方に特におすすめなのは第二部でしょうか…。

くまどりや獅子の毛振りといったいわゆる歌舞伎のシンボルのようなものは、実はどの演目でも見られるわけではありません。第二部にはそれらがぎゅっと詰まっていますので、歌舞伎を見た!という満足感が存分に感じられることと思います。

さらに配役も大変豪華でどちらの演目にも人間国宝の方がご出演です。初めての方にこそ、重厚感あふれる確かな舞台をぜひにとおすすめいたします。

 

そして仁左衛門さん千之助さんの連獅子にあまりにも興奮していて注意散漫になり見逃していたのですが、対面の工藤は菊五郎さんなのですね…!菊五郎さんの工藤に向かう巳之助さんの五郎、想像しただけで胸が熱くなり今から泣きそうです!

何はともあれ、全ての部が千穐楽まで無事に上演されるようにと願っております!

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