歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎 第二部 寿曽我対面・連獅子を見てきました!2021年11月

今日の東京は悪天候だったようですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

このすえひろは昨日今日と閉め切って在宅仕事をしておりましたので、昨晩家族がずぶ濡れで帰宅してきて大変驚きました。瞬く間に雨足が強くなったそうです。みなさまも急な雨にはお気をつけください。

さて、先日のお話ですが、歌舞伎座へ出かけまして吉例顔見世大歌舞伎の第二部を拝見してまいりました!備忘録として少しばかり感想をしたためたいと思います。

まさに霊獣の神々しさ

第二部は「寿曽我対面」「連獅子」という狂言立てでした。

寿曽我対面」は江戸時代に人気を博した曽我兄弟の敵討ちを題材とした名場面。十世 坂東三津五郎七回忌追善狂言と銘打たれての上演です。三津五郎さんが2001年の襲名披露にて曾我五郎をお勤めになったゆかりの演目で、今回はご子息の巳之助さんの曽我五郎、時蔵さんの曽我十郎、菊五郎さんの工藤祐経という配役でした。

何度も拝見しているはずの演目ですが、初めて見るかのように感動しました。素晴らしかったです。舞台の上に揃ったお一人お一人の所作の美しさ、ひとつひとつの動きに目が奪われました。三津五郎さんを思いながらも、巳之助さんに三津五郎さんの面影を見るという以上の感慨がありました。松緑さんのいかにも面倒見のよさそうな柔和な朝比奈も新鮮でした。

 

続く「連獅子」は中国清涼山にいるという文殊菩薩の霊獣 獅子にまつわる故事を描くお馴染みの歌舞伎舞踊です。長い毛をぶんぶんと振り回す毛振りが有名ですよね。今回は仁左衛門さんとお孫さんの千之助さんが7年ぶりに踊られました。

仁左衛門さんは本興行最高齢77歳での連獅子という、驚くべき一幕です。ご本人が長年夢見てらした舞台ということで拝見できることをうれしく思う反面、体に無理がかかるのではないかと心配にも思います。どうかこの先もご無事でと願っています。

 

とはいえ前半の狂言師右近と左近の親子の情愛のやりとりを拝見していますと、えっ本当に7年経ってますか?と時空を疑いたくなるような若々しさで驚き入りました。獅子の精はまさしく文殊菩薩の霊獣といった雄大さで、伝説の生き物を見るような神々しさを感じました。

毛振りでは、さすがにお若い千之助さんがほぼ倍速のような速さでなさっていたのですが、ぐるんぐるんと回るにつれて仁左衛門さんの雄大な毛振りの弧とシンクロしていき、最終的にはお二人の描く弧のタイミングがピタッと重なったのです。その瞬間は感動のあまり鳥肌が立ちました…。素晴らしかったです。

 

また今回の連獅子は又五郎さんと門之助さんの宗論がとてもおもしろく、客席は静かながらもかなり盛り上がっている気配がじわじわと漂っていたのが興味深かったです。客席から声が出せなくなって久しいですが、その代わり周囲の盛り上がりの気配を肌で感じ取る能力が身についたのかもしれません。不思議です。

二部は何度か拝見いたしますので、しっかりと目に焼き付けておきたいと思います。

 

そして現在歌舞伎座売店では、第二部「寿曾我対面」と「連獅子」特別ポスターが3000円で販売されています!近ごろは続々と販売してくださりありがたい限りです。

私はやはり「連獅子」のポスターを購入して帰りました…!過去のポスターも含め掲示の予定が全く立っていませんが…。今回もB1サイズ(728mm×1030mm)と巨大で、劇場では普通なのに家で見るとものすごく存在感があります。ポストカードもあったらいいのにな…!と強く念じています。

先週末の時点で今回のポスターはまだ売り切れとならず販売されていました。歌舞伎座公式インターネットショップかお店でも購入できますのでお早めにご検討ください。

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