早いもので一月も今日で終わり…今月はオミクロン株の感染が急速に広がって上演中止や休演などのニュースもあり、明日の舞台がどうなるかわからない日々でしたね。今後も続きそうですので、みなさま何卒ご自愛くださいませ。
このすえひろはといえば、新年早々家のお風呂が壊れてしまい大変でした。こんな時に限って寒波が来たりしてうまくいかないものだなあと思いましたが、おかげでお風呂のありがたみを感じました。風邪を引かずに乗り切ることができたことに感謝します。
演劇界の休止
昨晩の仁左衛門さんのトーク配信「歌舞伎夜話第十三回」では、貴重なお話の連続で一時間半にわたりときめき通しでした…!!お話ぶりが素敵で、数秒の間が空くたびに今わたし失神してたのかなと思いました。
前日から楽しみのあまりなかなか寝つかれず、ドキュメンタリー番組でよく見る空間で仁左衛門さんからなぜか典待局の稽古をつけていただくという謎の夢も見てしまいました。厳しいお稽古でしたがうれしかったです。
配信チケットは2022/2/5(土)20:00まで購入可能です。ぜひにとおすすめいたします!
それはそうと今月、歌舞伎専門の月刊誌「演劇界」が3月発売の4月号をもって休刊とのニュースがありましたね。非常にさびしい思いです。
演劇界は1907年創刊の「演藝画報」から数えれば、一世紀以上の歴史のある雑誌です。雑誌というよりむしろ、錦絵のなくなった近代に活躍された歌舞伎界の名優の方々が生きた証、各時代のファンの方々の熱い思いのやり取りが詰まった、壮大な記録だと感じていました。写真や映像でしか見ることのできない名優の方々が、劇評家たちから称賛を受けたり、時に厳しい指摘を受けていたりして、非常に興味深く、また親しみも覚えました。
そのような大切な記録が、自分が生きている時代にストップしてしまうというのは何とも言えずつらいものがあります。インターネットのある時代を生きている歌舞伎ファンの端くれとして、盛り上げが足りなかった情けなさも感じてしまいます。
毎年私の部屋を彩って下さっている新年号の付録「歌舞伎俳優カレンダー」も今年で終わってしまうのですね…さびしいです。何よりも最高のカレンダーでした。
しかし「休刊」ですから、いつかまた復刊の日が来ることを祈っています。インターネットの片隅で歌舞伎が好きな思いをこうしてつらつらと述べ、芝居仲間をお一人でも増やすことに心血を注ぎたいという思いを新たにしました。
ともあれ、来月はどんな芝居が待っているのでしょうか。
仁左衛門さんの一世一代の知盛が、お望みの通りの配役で一日も多く上演されますようにと心の底から願っています。
拝見できる日を楽しみに今夜は休みたいと思います。おやすみなさいませ。