いよいよ本日15日、名古屋の御園座で陽春花形歌舞伎が初日を迎えましたね!
公演が次々と中止になってしまった2年前の春のさびしさを思いますと、全国の劇場で歌舞伎公演が行われていることが非常に喜ばしく、心躍るようです。
今回の御園座公演は、先日まで放送されていた朝の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」でもご活躍だった菊之助さんを中心とした座組ということで、初日を待ち望まれていた方も多いのではないでしょうか!
菊之助さんがお勤めだった時代劇スターモモケンのあまりの素敵さに、劇場へ足を運ばれる方が増えるのではないかなあとワクワクしています。暗闇でしか見えぬものがある…よろしく、劇場でしか見えぬものもあるはずです。
菊之助さんの「身替座禅」
今回の陽春花形歌舞伎は、舞踊二題「相生獅子」「雪」と、人気演目の「身替座禅」という狂言立てです。萬太郎さんによる解説「歌舞伎のみかた」もついた、歌舞伎が初めての方にもぴったりの公演であります。20~30代の役者さんもご活躍ですので、学生さんはじめ同世代の方にもおすすめです。
「身替座禅」は、浮気心を起こしてついた嘘が恐妻にバレて大変なことになるという内容です。こうして直接的に表現してしまうと昨今の世の中ではなかなか受け入れられづらいかもしれませんが、お勤めになる方の品格や愛嬌によって、なんだか笑って楽しめたり、妙にほっこりとさえするのが不思議です。そういった意味では、歌舞伎役者の方の技を存分に堪能できる演目ではないかと思います。
今回は菊之助さんが主人公の山蔭右京、恐妻の玉の井を彦三郎さんがお勤めになります。清らかで上品な右京が、浮気心を起こしたらどうなってしまうのか、非常に楽しみですね。
チケットweb松竹の枠では空席なしの日が多いなか、席種によっては購入できる日もあるようです。あくまでも現時点でのお話ですので、早めのチェックをおすすめいたします。