本日27日は歌舞伎座で上演されていた六月大歌舞伎の千穐楽でしたね!おめでとうございます!
※写真は過去のものです
ふるあめりかに袖はぬらさじ
今月は、仁左衛門さんの休演発表により第三部の演目が変更となり、急遽憧れていた玉三郎さんの「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を拝見することができ、残念ななかにも幸せなひと月でした。芝居が進むにつれ心が湿気を帯びて、じっとりと絡みついてくるような重さが六月の夜にぴったりで、忘れられない体験になりそうです。急な事態のなか最大限楽しませてくださったプロの方々の心意気にふれ感無量です。
今月はどの部も比較的客席がにぎわい、盛り上がっていたように感じました。徐々に元の歌舞伎座へと戻っていけそうでうれしい限りですね。
特に染五郎さんが17歳にして初めて主役をお勤めになった第二部「信康」では、染五郎さんの挙動を固唾を呑んで見守るような客席の集中を感じ、歴史の転換点に立ち会っているようで大変興奮いたしました。染五郎さんは私が勝手に想像していたよりも線の太い、骨太な方なのかもしれないと、今後お勤めになるであろう役の数々を思い浮かべてはワクワクしております。初めての弁慶はいつでしょうか。頼もしい限りです。
その後、仁左衛門さんはどうなさったかな…と毎日心配しておりましたが、先日の京都新聞の取材記事をお友達に教えていただきました!すっかりお元気とのこと、お顔も少しふっくらされているようにお見受けします。ご無理なさっているのではないかとついつい心配になってしまいますけれども、仁左衛門さんがお元気とおっしゃるのですからそうだと信じて舞台の上のお元気なお姿を拝見できる日を心待ちにしております。