雨が降り続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。夏らしい太陽が恋しいですね。
このすえひろはといえば、シャトレーゼのチョコバッキーというアイスにはまってしまいまして、食べ過ぎないように気を付けております。いただく前はパリパリバーと似たアイスなのではないかと思っていたのですが、チョコの存在感と食感がより強く、良い意味で武骨な味わいがありました。予測不能な点もよく、はまっております。
さて先日のお話ですが、歌舞伎座へ出かけまして七月大歌舞伎の第三部を拝見してまいりました！備忘録として少しばかり感想をしたためておきたいと思います。
新たな演出の詳細についてはお話を控えますが、いかなる事前情報も避けたい方は、何卒お気をつけくださいませ。
この先ネタバレ注意
第三部は「風の谷のナウシカ 上の巻 白き魔女の戦記」です。
2019年に新橋演舞場で上演され、大変話題を呼んだ「風の谷のナウシカ」原作漫画の歌舞伎化作品であります。今回は「白き魔女の戦記」と題して、クシャナに焦点を当てた新たな演出での上演でありました。
前回菊之助さんがお勤めになっていたナウシカは米吉さんが、七之助さんがお勤めになっていたクシャナは菊之助さんがお勤めになっています。また、前回松也さんがお勤めのユパ様は今回彌十郎さんがお勤めになっていて、全体的にリアルな配役に感じられました。
米吉さんの茶髪ボブ姿がとにかく、とにかくかわいらしくてですね…。もう衝撃的でした…。か、かわいい…と興奮しきりでした。また菊之助さんのクシャナと莟玉さんのケチャの声が普段の女形の発声よりもトーンを落とした独特のもので、これがまた素敵でときめきました。。立役とも違うもので、普段の古典の舞台では聞けない貴重なお声ですね。
2019年に演舞場で拝見した際には、コロナ前ということや演舞場特有の狭さ、見づらさも加わって、劇場全体が独特の熱狂や祝祭ムードを発していたように思います。しかし今回歌舞伎座で上演された舞台を拝見してみますと、舞台の世界がよりフラットに見えるようになり、演目としての説得力が増したように感じました。歌舞伎座という場所の特別な重みを感じた次第です。
また、2019年と現在では、世界が大きく変わってしまったことも思い知らされました。舞台の上の瘴気や戦争が、自分たちの現実世界と妙にリンクしているような気がして、底知れぬ恐ろしさを感じました。この物語をまたフィクション、ファンタジーとして無心に味わえる日が来るでしょうか。来てほしいです。
