昨日1日から、愛知は名古屋の御園座で坂東玉三郎 特別公演が始まっています!
春に開催された特別舞踊公演に続いて秋も玉三郎さんが御園座の舞台に立たれます。近年は特別公演および特別舞踊公演がたくさん開催されていて、全国各地で玉三郎さんの舞台を見るチャンスが増えていますね。
今回は玉三郎さんが名作中の名作「本朝廿四考」をお勤めになります!歌舞伎座でもなかなかチャンスがありませんので必見です…!!叶う方にはぜひにとおすすめしたい舞台です。
新型コロナウイルスの影響を受けることなく、千穐楽まで一回でも多く上演されますようにと切に願っております。
女方の大役「三姫」のひとつ
今回の坂東玉三郎 特別公演の演目は古典の名作として知られる「本朝廿四考(ほんちょうにじゅうしこう)」より「十種香・狐火」の場面です。
玉三郎さんがお勤めになる主役の八重垣姫は、数ある歌舞伎のお姫様役のなかでも特別な三つ「三姫」のひとつに数えられています。
歌舞伎のお姫様というのはとにかく恋愛体質であり、恋のためすべてをかなぐり捨ててでも突き進むという役割を与えられていて、困難な状況の中で激情を燃やす姿が見どころです。
この演目における八重垣姫もその例にもれず、激しすぎる恋心を燃やします。
八重垣姫はいまだ会ったこともない許嫁に強い恋心を寄せ、切腹してしまった彼の死を弔ううち、彼が実は生きていることを確信。諏訪明神の狐に守られながら、凍てつく諏訪湖の上を駆け抜けて、彼のピンチを救おうとする…というお話です。強烈です。
玉三郎さんは新開場後の歌舞伎座ではまだ八重垣姫をお勤めになっていませんので、本当に貴重で豪華な上演機会です。ぜひにとおすすめいたします!
公演の詳細
坂東玉三郎 特別公演は現在のところわずかにチケットが残っているようです!お求めの方は早めのチェックをおすすめいたします。