本日、歌舞伎座にて
二月大歌舞伎の幕が開きました!おめでとうございます!
今月は第三部で仁左衛門さんの一世一代の「霊験亀山鉾」が上演されるばかりでなく、興味深い狂言が並んでいます。二月というのは出足が鈍りがちな季節ではあるのですが、大変貴重な機会ですので迷っておいでの方には是非にとおすすめいたします!
初日前に千之助さんの体調不良による休演が発表されており大変心配です。大事に至らないことを祈っております。ご無事に復帰され、舞台も上演中止になることなく千穐楽まで続きますようにと願っております。
一世一代と十三回忌追善の記念すべき舞台
今月の歌舞伎座は見どころがたくさんで、私は特に二部と三部を楽しみにしております…!
二部は鷹之資さんが23歳のお若さで「新歌舞伎十八番の内 船弁慶」をお勤めになります。これはお父様の富十郎さんの十三回忌追善として上演される富十郎さんの当たり役であります。鷹之資さんが11歳でお父様を亡くされてから今日まで、日夜努力を重ねてこられたのであろうことを思いますと胸が熱くなります。鷹之資さんの舞踊は見事ですので、一カ月の大舞台をお勤めになることでどんなに飛躍されるのだろうと思うとワクワクが止まりません。今後数十年にわたり大切に拝見していきたいです。
三部は仁左衛門さん一世一代の「霊験亀山鉾」。鶴屋南北の敵討ち物の中でも、珍しい「返り討ち」を描いた物語です。仁左衛門さんのお勤めになる藤太水右衛門はこれでもかこれでもかと悪の限りを尽くす人物で、仁左衛門さんの悪役の魅力が輝く演目であります。
こちらは私が大学生の時に、関西まで夜行バスで遠征に行った思い出深い演目でもあり、今回で見納めなのだなあと思うと切ないものがあります。しかしながら、あれから今まで仁左衛門さんの歌舞伎を好きでい続けられたというのは本当に幸せなことです。こちらも一回一回心して拝見していきたいと思います!
それはそうと、四月の歌舞伎座の演目が発表されましたね!
仁左衛門さんと玉三郎さんの「与話情浮名横櫛」が本当に楽しみです…!うおおお
和泉屋多左衛門に左團次さんというのも豪華で興奮が止まりません。。早くも春が待ち遠しいですね!