明日2日(木)より、4月に名古屋の御園座で行われる陽春花形歌舞伎のチケット一般発売が始まりますね!
昼の部は七之助さん、夜の部は勘九郎さんが主役をお勤めになる人気演目の上演です。いずれも早替わりありで視覚的な刺激が多く、初めて歌舞伎をご覧になる方にも大変おすすめです。早めのチェックをおすすめいたします!
公演の詳細
一般発売日
2023年3月2日(木)10:00~
会期・上演時間
2023年4月1日(土)~22日(土)
昼の部:12:00~
夜の部:16:00~
休演:7日(金)、17日(月)
チケット料金
S席 14,000円
A席 7,000円
B席 5,000円
C席 3,000円
みどころ
御園座 陽春花形歌舞伎の演目は、昼の部が「於染久松色読販 お染の七役」、夜の部が「怪談乳房榎」です。内容をごく簡単にご紹介いたします。
昼の部「於染久松色読販 お染の七役」は、江戸の名作者・鶴屋南北の名作として知られているお芝居。七之助さんがお一人で、なんと七役をかわるがわるお勤めになります!七つの役は年齢も性別も違いますので、巧みな演じ分けが見どころです。
商家の娘さんと丁稚が身分違いの恋に落ちてしまったと思ったら、丁稚もまた由緒ある身分のスパイであり、商家の金をだまし取ろうとする悪者も現れて云々…という内容です。これでは一体何が何やらというところかもしれませんが、ひとりひとりのキャラクターに魅力があって、おもしろく見ることができます。江戸時代の作劇は役者さんの魅力を際立たせることに重きが置かれていたため、力技の展開もなんのそのです。
夜の部「怪談乳房榎」は、幕末~明治期の噺家・三遊亭円朝の怪談をもとにしたお芝居。怪談といってもホラー映画的なものではありませんのでご心配はいりません。
三役のめまぐるしい早替わりがあったり、舞台上で本物の水をつかったりと、ショーのように楽しむことができる演目です。良い体に総和彫りを施した勘九郎さんが、ダーッと流れ落ちる大量の水に打たれながら、ものすごい形相で見得をするシーンだけでも充分な満足感があると思います。初めての方には必見です。
勘九郎さんのお勤めでは「三世實川延若より直伝されたる十八世中村勘三郎から習い覚えし」と冠されます。三代目實川延若というのは激動の昭和期に活躍した関西の名優です。
実は怪談乳房榎は大正期から上演されており、当時としても早替わりあり、本水ありといった一大エンターテインメント作であったようです。そんな大正時代の香りが三代目實川延若から直接十八代勘三郎さんへ、そしてご子息の勘九郎さんへと伝えられ、2023年の今味わうことができるというのは、伝統芸能ならではの魅力ではないかと思います。
全国津々浦々で人気者のお二人。良い席のチケットは早く売り切れてしまうと思いますので、ぜひお早めにチェックなさってくださいませ。