歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日!歌舞伎座 ・三月大歌舞伎 2023年

本日、歌舞伎座にて

三月大歌舞伎の幕が開きました!おめでとうございます!

今月は上演頻度の低いレアな演目が上演される大変貴重な機会です。迷っておいでの方には是非にとおすすめいたします!初めての方はもちろんのこと、劇場から遠ざかっている方にとっても新鮮さがある公演なのではないかと思います。

また、三月半ばからはマスク着用ルールが若干緩和されるようで、劇場の風景もまた少し元に戻りそうですね。今月も上演中止になることなく千穐楽まで無事に上演が続きますようにと願っております。

レア演目多数!

今月の歌舞伎座は比較的上演頻度の低い演目が並んでいて、このすえひろも拝見するのを非常に楽しみにしております!

第一部「花の御所始末」は昭和期の名作者・宇野信夫がシェイクスピアのリチャード三世の世界を室町幕府に置き換えて表現した作品。第二部「仮名手本忠臣蔵 十段目 天川屋義平内の場」は、赤穂浪士の討ち入りに商人の身ながら力を添えた天川屋義平のお話。第三部「髑髏尼」は、神秘の力で死者と交信する新中納言局のお話。

これらすべてなかなか拝見する機会のない演目です。チケットはまだ販売中ですので、ぜひにとおすすめいたします!

 

また、3月13日からは劇場でのマスク着用が「ご協力をお願いします」から「推奨」に変化しますね。政府が緩和しているのにマスク着用を推奨することに、疑問を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら歌舞伎座はこれまでも厳格な対策で、万全を期して我々観客を迎えてくださっていました。

歌舞伎座はもともと客席・舞台上ともに年齢層の高い場であり、中には持病をお持ちの方も大勢おいでのことと思います。そうでなくとも、ご不安をお持ちの方はおられるはずです。これまで毎月ご覧になっていた方でも一度劇場から遠ざかってしまえば、習慣はなかなか戻らないものだと思うのですよね。

歌舞伎座がこれからもあらゆる立場の方が安心して芝居見物できる場でありますように願っております。かくいう私自身はマスクに対して感染対策以外にもメリットを感じており、しばらくこのままマスクありで過ごそうかなと思っています。難しい問題ですが平和的に折り合いをつけていきたいところです。

 

それはそうと、五月の歌舞伎座の演目が発表されましたね!

昼の部「音菊眞秀若武者」での菊五郎さん團十郎さん左團次さんの共演で令和の團菊左が実現することに大変興奮しております…!!また夜の部の「達陀」もかなり久しぶりの上演だと記憶していますが、東大寺二月堂のお水取りを題材とした本当にカッコいい踊りで拝見するのが楽しみです。

www.kabuki-bito.jp

公演の詳細

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