歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日!南座・三月花形歌舞伎 2023年

本日4日、京都は南座の三月花形歌舞伎が初日を迎えました!

20~30代の若手花形の方々がずらりと揃った華やかな公演です。今回は歌舞伎の名作中の名作・仮名手本忠臣蔵が上演されます。今後若手の方々が生涯にわたり、様々な役どころで何度もお勤めになる演目ですね。今回は解説プログラムも用意されておりますので、初めての方にもぜひにとおすすめいたします。今回も千穐楽まで無事に上演が続くよう願っております。

名作中の名作・仮名手本忠臣蔵

三月花形歌舞伎は「仮名手本忠臣蔵 五段目・六段目」と「忠臣いろは絵姿」の二本立てです。どちらも元禄年間の赤穂浪士の討ち入り事件を題材としています。

赤穂浪士の討ち入り事件というのはざっくりといえばこのようなものです。

赤穂藩の浅野内匠頭が、江戸城の松の廊下で吉良上野介に切りつけたとして切腹。

翌年、大石内蔵助をはじめとする浅野内匠頭の家臣たちが敵討ちのため吉良邸に押し入り、吉良上野介を討ち果たす。

 

赤穂浪士の討ち入り事件は、芝居やドラマなどで数世紀にわたり愛されてきました。その中でも傑作とされているのが仮名手本忠臣蔵であります。

事件については近ごろ学校の授業で取り扱わないそうなので、徐々に認知度が下がっていってしまうだろうと思いますが、仮名手本忠臣蔵は非常に優れたドラマですので、百年後も上演され続けていることを願っています。

今回は全ての公演に「仮名手本忠臣蔵のいろは」という解説プログラムがありますので、初めての方にも大変おすすめです!

 

今月上演される「五段目・六段目」の場面は、塩冶判官(仮名手本忠臣蔵における浅野内匠頭)が刃傷事件を起こし切腹となった一大事の際、恋人のおかるとデートをしていて不在であった家臣の早野勘平という男が主人公。家庭の中でいろいろなすれ違いがあり、取り返しのつかない悲劇を招いてしまうというお話です。

今回はAプロ・Bプロで配役が変わりますので見比べる楽しみもありそうですね!特にAプロで勘平をお勤めになる壱太郎さんは普段女形の役者さんですので、今後勘平をお勤めになる機会があるのかどうか読めません。非常にレアな機会で必見です。

公演の詳細

三月花形歌舞伎は現在のところまだチケットが購入できるようです!お求めの方は早めのチェックをおすすめいたします。

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