本日1日から名古屋の御園座で陽春花形歌舞伎がはじまりました!
全国津々浦々のお茶の間で長年親しまれている勘九郎さん・七之助さんご兄弟による公演ですので、日程が進むにつれてリピーターの方が出てくるのではないかなと思います。昼の部・夜の部ともに目に楽しく、歌舞伎を見てみたいなという方にはうってつけです。チケットはまだ発売中ですので、早めのチェックをおすすめいたします!
御園座オンラインチケットがねらい目
歌舞伎のチケットはチケットweb松竹ほかプレイガイドでも販売があるのですが、御園座の公演は御園座直営の御園座オンラインチケットがおすすめです。
取り扱いが別枠のようで、チケットweb松竹では残席わずかになっている等級でも御園座オンラインチケットであれば余裕をもって購入できる場合があります。座席指定もできますので、ぜひこちらをチェックなさってみてください。
今回の演目は昼の部が「於染久松色読販 お染の七役」、夜の部が「怪談乳房榎」です。内容とポイントをごく簡単にご紹介いたします。
昼の部「於染久松色読販 お染の七役」は、七之助さんがお一人で、年齢も性別も違う七つもの役柄を、かわるがわる早替わりでお勤めになります!性別も年齢も超越する、歌舞伎の舞台ならではのおもしろさが詰まっている演目です。
作者は江戸時代の鶴屋南北という方なのですが、驚きとユーモアに満ちたぶっ飛んだ物語づくりで有名です。魅力ある登場人物たちが身分違いの恋に落ち、悪者たちにだましだまされて云々…というエンタメ性の高い物語で、役者さんの魅力を存分に堪能することができます。
夜の部「怪談乳房榎」もまた、早替わりありの刺激的な舞台です。特に肉体にゴリゴリの和彫が入った勘九郎さんが本物の水を大量に使った滝にダーッと打たれるクライマックスシーンが見どころであります。カッコいいです。
幕末・明治期の噺家 三遊亭圓朝の怪談が元になっています。人妻に一目惚れをして、ついに超えてはならぬ一線を超えてしまった男が、ごろつきに弱みを握られ金を搾り取られた挙句、人妻の夫を殺害。果たしてその末路やいかにというスリリングな物語です。いつの世にもありそうなリアリティのある話なのですが、そこからどう非現実の怪談の世界へと飛んでいくのか、ぜひ味わってみてください。