13日より、来月の国立劇場で上演される令和5年6月歌舞伎鑑賞教室のチケット一般発売が始まっています!
歌舞伎鑑賞教室とは、国立劇場が毎年夏に初心者の方に向けて開催している解説プログラム付きの公演です。初めてでもわかりやすい演目、なおかつ通常公演よりもリーズナブルな価格設定ですので、最初の一歩として大変おすすめの公演です。
今回の演目は「日本振袖始(にほんふりそではじめ)―八岐大蛇と素戔嗚尊―(ヤマタノオロチとスサノオノミコト)」。神話のヒーロー・スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治を描いた華やかな舞踊劇で、歌舞伎と聞いて多くの方がイメージするようなド派手な演出を堪能できます。
現在の国立劇場は秋に閉場してしまいますので、昭和期の劇場の美しさと昭和レトロな雰囲気を堪能できる貴重なチャンスです。あのような重厚な劇場は今後なかなか作られないのではないかと思います。この機会にぜひにとおすすめいたします!
公演の詳細
一般発売日
5月13日(土)10:00~
会期・上演時間
2023年6月2日(金)~2023年6月24日(土)
11:00~12:35(予定)
14:30~16:05(予定)
社会人のための鑑賞教室(19時開演):9日(金)
外国人のための鑑賞教室:23日(金)
休演:7日(水)、15日(木)は休演
チケット料金
1等席(1、2階) 4,500円
2等席(3階) 3,000円
学生料金
全席 1,800円
みどころ
6月の歌舞伎鑑賞教室の演目は「日本振袖始(にほんふりそではじめ) ―八岐大蛇と素戔嗚尊―(ヤマタノオロチとスサノオノミコト)」
江戸時代の上方で活躍した大人気劇作家・近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)の浄瑠璃作品で、内容を一言で申しますと「日本神話に登場するスサノオノミコトが、ヤマタノオロチのいけにえになったお姫様を見事救い出す」というものです。とても明快ですよね!
カッコイイ見得やくまどり、迫力ある音楽などなど、歌舞伎らしいワクワク感がみっちりと詰まっています。特に、低い音の三味線を使った義太夫節という音楽は、内臓にビリビリと響くロックなかっこよさがあり、大変ドラマチックです。
ヤマタノオロチといえば、八つの頭を持つ大きなヘビの怪物。歌舞伎の舞台ではこれを役者さんが生身の体で演じます。江戸時代に初演された演目ですので、機械仕掛けやCGはもちろんありません。和楽器の音響効果、衣装やお化粧を駆使してどのように表現されるのか、ぜひ楽しみにご覧になってみてください!