歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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リニューアルオープンした一幕見席に

暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。何卒お体を大切になさってくださいませ。

このすえひろはといえば、このところ大変に立て込んでおりまして、日々てんやわんやであります。縛られない業務形態のはずなのですが、諸々の忙しさが仁左衛門さんがご出演の月と重なってしまうことが多いのです。何故なんでしょうか。そういったわけで常に慌てておりますが、睡眠と水分補給は忘れないようにしたいところです。

久々の眺め

それはさておき、みなさま今月よりリニューアルオープンした一幕見席にはもうお出かけになりましたか?一幕見席というのは、歌舞伎座にかねてより設置されているお手頃価格のチケットシステムです。この度のリニューアルオープンについてはこちらでお話いたしました。

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このすえひろは先日出かけまして、「すし屋」を拝見してまいりました!

10年前の上演の際は、仕事帰りにこの幕見席に滑り込んで何度も拝見した思い出深い幕でしたので、再びこの眺めから松嶋屋の権太を拝見して泣きたかったのです。いざその場に立ちますと、全身震えるような思いがして、まさに感無量でありました。

 

この見え方、角度というのももちろんなのですが、何より音の聞こえ方に懐かしさを覚えたことが驚きでした。どうやら他の席と明確に違うように思います。特にセリフや竹本の詞章など人間の声で語られる言葉の音が、上から降るようにハッキリと聞こえる気がするのですが、気のせいでしょうか。

素人の考察ですが、幕見席は他の席とは違って頭上にしっかりとした天井があるので、上に上った音が天井に当たって降ってくるのでは?と考えています。

 

入場もQRコードをかざすだけで大変楽になっていましたし、集合時間や待ち時間もないので、お仕事帰りの方などますます使いやすくなったなと感じます。義太夫狂言の聞き取りにくさにお悩みの方にはぜひ一度、一幕見席をお試しいただきたいなと改めて思いました!

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