歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日!南座 坂東玉三郎 特別公演 怪談 牡丹燈籠 2023年8月

本日3日、京都は祇園四条の南座で坂東玉三郎 特別公演が初日を迎えました!

今年の夏も玉三郎さんが南座の舞台に立たれます!近年玉三郎さんは、全国各地の特別公演及び特別舞台公演を開催されていますが、最近のインタビュー記事によれば歌舞伎座出演から徐々に小規模な公演にシフトしていかれるご意向のようでしたね。こうした特別公演がますます貴重なものになりそうです。

今回は玉三郎さんと愛之助さんのご共演による「怪談 牡丹燈籠」。昨年は東海道四谷怪談でしたので、玉三郎さんと愛之助さんの名作怪談が南座の夏の定番になりそうですね。チケットは等級によってまだ購入可能のようでしたので、お悩みの方には是非にとおすすめいたします!

夏はやっぱり怪談

今回の坂東玉三郎 特別公演は、「怪談 牡丹燈籠」。三遊亭圓朝の怪談噺を題材としたお芝居です。牡丹燈籠は映画などでもお馴染みのお話ですので、題名を耳にされてご存知の方も多いのではないでしょうか。

昨年上演された東海道四谷怪談と比べますと、ポップな雰囲気で楽しいシーンもありますので、怖いものが苦手な方にとってもダメージが少ないのではないかと思います。江戸時代より夏の芝居といえばやはり怪談ですから、季節の楽しみという意味でもぴったりなのではないでしょうか。ゾッとして涼しくなろうという発想がおもしろいですね。

歌舞伎の「牡丹燈籠」はもともと明治時代に上演されてヒットしたものなのですが、今回上演されるのは昭和後期の大西信之脚本の作品です。いわゆる幽霊との恋愛譚だけでなく、金に目のくらんだ夫婦の行く末がおかしみをもってく描かれます。

現代的なセリフ回しとテンポ感で大変わかりやすいですので、歌舞伎は難しそうだと不安に思われている方には是非にとおすすめしたい演目です。

公演の詳細

坂東玉三郎 特別公演は現在のところ、等級によってはまだチケットが購入できるようです!お求めの方は早めのチェックをおすすめいたします。

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