昨日13日(日)から来月の国立劇場で上演される令和5年9月歌舞伎公演『通し狂言 妹背山婦女庭訓<第一部>』のチケット一般発売が始まっています!
この10月で閉場となる第一期国立劇場。歌舞伎のさよなら公演もいよいよ9月・10月の妹背山庭訓にて幕となります。第一期国立劇場は、最後方の席からでも見やすい良い劇場です。さらに類を見ない重厚な外観、美術品の並ぶ美しい内観、食堂や売店で味わえる昭和レトロな雰囲気などなど、壊してしまうのが本当に惜しい場所であります。
第一期国立劇場で過ごせる貴重なチャンスですので、この機会に是非にとおすすめいたします!
公演の詳細
一般発売日
8月13日(日)10:00~
会期・上演時間
2023年9月2日(土)~2023年9月26日(火)
12:00~15:40
休演:11日(月)・19日(火)
チケット料金
1等席 14,000円
2等席 10,000円
3等席 4,000円
学生料金
1等席 9,800円
2等席 7,000円
3等席 2,800円
みどころ
9月・10月の歌舞伎公演の演目は「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」
どのような演目かをざっくりとお伝えしますと、いわゆる大化の改新、飛鳥時代の権力者・蘇我入鹿の横暴に抗う人々の姿を描いた物語です。とはいっても歴史の実録ドラマではなく、さまざまな伝説や悲恋のストーリーを交えながら描かれる壮大なフィクションですので、歴史の知識がなくとも楽しめると思います。
9月は第一部として、物語の前半にあたる春日野小松原の場・太宰館花渡しの場・吉野川の場の三つの場面が上演されます。後半は第二部として10月に上演されるようです。第一部・第二部どちらも見ないとちんぷんかんぷんになってしまうという内容ではありませんのでご安心ください。
吉野川の場で描かれるのは、政治的に敵対する川を隔てた二つの家庭の物語です。それぞれの家で育った若い男女が慕いあっており、親と子が葛藤のすえに悲劇的な結末を選ぶという、ロミオとジュリエットのような普遍的な悲劇であります。
客席の両側に花道を設置して川を隔てた二つの家を表現する大掛かりな名場面で、しばらく歌舞伎座でも上演されていません。なかなか見られないものですので、この機会に是非にとおすすめいたします。