お盆の季節ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。おそろしい台風が今年も襲来していますね。みなさまどうぞお気をつけくださいませ。
このすえひろはといえば、5日ほど何もできずに寝込むというハードタイプの夏風邪を引いてしまいまして、歌舞伎座の通しをパーにするしょんぼりな日々を送っておりました。下がらぬ高熱にこれは新型コロナだと確信いたしましたが、検査の結果全く違いまして、おかげさまで既に平癒しております。
しかしながらやはり歌舞伎座の通しがパーというダメージが大きく、ぐぬぬと歯を食いしばっております。残念です。今月の予定と予算をやりくりしながら、厳選して幕見をしたいと思います。体調を崩しやすい時期で様々な流行り病がありますので、みなさまも何卒ご自愛ください。
初めての稚魚の会・歌舞伎会合同公演
例年夏に開催されている「国立劇場歌舞伎俳優既成者研修発表会 稚魚の会・歌舞伎会合同公演」。国立劇場が育成してきた歌舞伎俳優研修生の方々を含むお弟子さんたちによる公演です。
これまで芝居仲間の方々の話題によく上っていたのですが、個人的に8月は芝居休みの月としているため一度も拝見したことがありませんでした。しかしながら今年は国立劇場さよなら公演の年ということもあり、大好きな小劇場の空間を堪能したく、初めて拝見してまいりました。お弟子さんたちが普段の歌舞伎座の舞台では拝見できない大役をお勤めになるお姿、その並々ならぬ清廉な気迫に胸が熱くなり、圧倒された次第です。
客席には比較的お若い方の姿もちらほらあり、熱気がありましたね。昨今お弟子さんのSNS発信が大変充実していると友人から聞いておりましたので、すそ野が広がっているのかなとワクワクいたしました。
私自身は普段SNSを見ない生活を送っており、お弟子さん事情には全く詳しくないのですが、芝居を拝見していますと、どなたのお弟子さんなのかなんとなくわかるというのが不思議でした。師匠に似てくるものなのでしょうか。