来たる13日(水)から来月の国立劇場で上演される令和5年10月歌舞伎公演『通し狂言 妹背山婦女庭訓<第二部>』のチケット一般発売が始まります!
10月で閉場となる第一期国立劇場、いよいよこれが最後の歌舞伎公演ですね。入札の問題で再開場時期が不透明になっていますから、当初の予定の2029年よりも先になってしまう可能性もありそうです。
第一期国立劇場は半世紀以上の長い歴史が詰まった重みのある素晴らしい劇場ですので、国立劇場が初めての方もこの機会にぜひ一度お出かけになってみてください。すえひろの個人的な思いでは、食堂のカレーがとても名残惜しいです。こちらもよろしければぜひご賞味くださいませ。
公演の詳細
一般発売日
9月13日(水)10:00~
会期・上演時間
2023年10月4日(水)~2023年10月26日(木)
12:00~15:40
休演:10日(火)・20日(金)
チケット料金
1等席 14,000円
2等席 10,000円
3等席 4,000円
学生料金
1等席 9,800円
2等席 7,000円
3等席 2,800円
みどころ
9月・10月の歌舞伎公演の演目は「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」
どのような演目かをざっくりとお伝えしますと、いわゆる大化の改新、飛鳥時代の権力者・蘇我入鹿の横暴に抗う人々の姿を描いた物語です。とはいっても歴史の実録ドラマではなく、さまざまな伝説や悲恋のストーリーを交えながら描かれる壮大なフィクションですので、歴史の知識がなくとも楽しめると思います。
妹背山女庭訓は長い物語なので名場面だけを取り出して単独で上演されることも多く、9月上演の第一部を見ていないとお話がわからないということはありませんのでご安心ください。
10月は第二部として、道行恋苧環、三笠山御殿の場、三笠山奥殿の場、入鹿誅伐の場が上演されます。
複雑な事情を抜きにしてざっくりと申せば、とある高貴なお方に恋してしまったお三輪という娘が、燃える恋情のままに彼を追いかけまくった結果、さんざんに身分の違いを見せつけられたりいじめられたりして、最終的に彼のために命をささげるという悲しいラブストーリーです。
惚れた方が負けというのは良く言われる言葉ですけれども、こんなに惚れた方が負けを体現するヒロインがいただろうか…と私は思ってしまいます。しかし、恋の一念に突っ走るお三輪は、強烈ながらも感情移入してしまうような魅力に溢れています。
今回はお三輪を菊之助さんがお勤めになります。菊之助さんの女形を拝見できる機会が以前よりも減っていますので、貴重な機会ですね。ぜひにとおすすめいたします!