歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる16日】平成中村座 小倉城公演 チケット一般発売!

あさって16日は、11月に北九州市の小倉城勝山公園で上演される

平成中村座 小倉城公演のチケット一般発売日です!

平成中村座は、江戸時代の芝居小屋・中村座を模した仮設劇場を建設して行われる公演。本拠地の浅草をはじめ、これまでに海外を含む各地で催されています。小倉城では2019年にも開催されていて、4年ぶりの上演です。

平成中村座は人気の公演ですので、チケットをご検討の方はどうぞお早めにチェックなさってくださいませ。また今回はチケットweb松竹の取り扱いではありませんので何卒ご注意ください。

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

 

一般発売日

9月16日(土)10:00~

今回はチケットweb松竹の取り扱いではありませんのでご注意ください。一度博多座オンラインチケットの使用感をお確かめになることをおすすめいたします。

hakataza.e-tix.jp

会期・上演時間

2023年11月1日(水)~26日(日)

第一部 11:00~
第二部 15:30~

休演:7日(火)、13日(月)、20日昼の部(月)

チケット料金

お大尽席(2階特別席) 36,000円
松席 (1階平場席) 16,000円
竹席 (1、2階長椅子席) 16,000円
梅席 (2階長椅子席) 14,000円
桜席 (2階長椅子席) 12,000円

平成中村座は西洋式の劇場ではなく、江戸時代の芝居小屋を再現したつくりです。そのため座席区分も特殊ですのでお気をつけくださいませ。

一番お安い「桜席」は幕の内側に設けられた席で、側面から舞台を見下ろすような角度です。見づらさはありますが、役者さんによっては挨拶などをしてくださることもあり、特別感のあるお席です。

みどころ

平成の世に江戸時代の芝居小屋を再現したいという、十八代勘三郎さんの思いのもと生まれた一大プロジェクトである平成中村座。今回は2019年に続き小倉城ゆかりのご当地演目「通し狂言 小笠原騒動」が上演されます。

※写真は過去浅草で上演された際の平成中村座です

 

今回初めお出かけになる方もいらっしゃることと思います。各部の演目をごく簡単にご紹介いたします。

第一部は「義経千本桜 渡海屋・大物浦」「風流小倉俄廓彩」の二本立てです。

義経千本桜 渡海屋・大物浦」は、三大狂言のひとつに数えられる古典歌舞伎の名作です。壇ノ浦で滅ぼされた平家の武将たちが実は生きていて、義経の命を狙っていたとしたら…という設定で物語が展開していきます。

今回上演される場面では、安徳帝を守り暮らしてきた平知盛が、大物浦の亡霊のふりをして義経を討とうと画策します。大海原を舞台とした壮絶な悲劇で、自分もまさに荒涼とした海辺で知盛の生き様を目撃しているような思いに駆られます。西洋式劇場よりも舞台の近い平成中村座の空間で体験するのは格別の体験ではないでしょうか。今回は勘九郎さんが知盛をお勤めになります。

風流小倉俄廓彩」は、舞踊の俄獅子を今回の小倉城公演に合わせて演出した演目のようです。江戸時代のスター職業である鳶や芸者が登場する華やかな舞踊です。

 

第二部は「通し狂言 小笠原騒動」です。

小倉藩で実際に起こったお家騒動と白狐伝説を題材としています。大立ち回りあり、一人二役あり、狐あり…と歌舞伎らしい演出が満載のお芝居ですので、初めての方にもおすすめです。

平成中村座は全国からファンの方々が集う公演でもあり、何度もリピートされる方も多いと思いますので、チケットはなるべくお早めにチェックなさってみてください。

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