今日の東京は秋晴れの洗濯日和でしたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
このすえひろはといえば、テレビでプロ野球クライマックスシリーズを楽しんでおります。スポーツのおかげで、これまで衛星劇場のためにしか使っていなかったスカパーチューナーが大活躍していてうれしい限りです。昨今スカパーはスマホでも見ることができるということを最近知りました。世の中の進歩に驚くばかりです。
先日のお話ですが、歌舞伎座へ出かけまして錦秋十月大歌舞伎の夜の部を拝見してまいりました。備忘録として少しばかり感想をしたためておきたいと思います。
錦秋十月大歌舞伎 夜の部 2023年10月
錦秋十月大歌舞伎の夜の部は、「双蝶々曲輪日記 角力場」「菊」「水戸黄門」という狂言立てでした。
「双蝶々曲輪日記 角力場」は、プロ力士の濡髪が、恩ある若旦那山崎屋与五郎のためにアマチュア力士の放駒にわざと負けるという名シーンですね。今回は獅童さんの濡髪、巳之助さんの与五郎・放駒という配役でした。与五郎・放駒は別々の方がお勤めになることもありますが、今回は一人二役のバージョンです。
私は与五郎の役が非常に好きなので、どちらかといえば一人一役のじっくりバージョンの方が与五郎に集中できて好きなのですが、巳之助さんの演じ分けが鮮やかで、楽しく拝見しました。巳之助さんのお芝居を久しぶりに拝見したような気がするので、今後もぜひご活躍を拝見したいところです。
続く「菊」は、菊の精たちが舞い踊る秋らしい舞踊です。雀右衛門さんと錦之助さんを中心に、若手の方々がご出演でした。舞踊はもちろんのこと、音楽と詞章が非常に心地よく、またおもしろく、夢中になって拝見しました。期待していた以上のおもしろさです。彩り豊かな秋、その情景を表現する方法がこんなにたくさんあるとは、驚かされるばかりでした。
最後の「水戸黄門」は、時代劇でお馴染みの黄門さまです。48年ぶりに上演される作品ということで、初めて拝見する演目でした。
今回は彌十郎さんの黄門さま、福之助さんの助さん、歌之助さんの格さんという配役です。新悟さんや虎之介さんといったコミカルさとシリアスさを併せ持つ魅力ある方々が揃い、テレビのお約束も盛り込まれ、まさにイメージ通りの黄門さま。お茶の間でのんびりと見ているような安心感がありました。
御三方の息も合っていて楽しかったので、今後も様々な土地を舞台にシリーズで上演されたらおもしろいですね。諸国の風物を盛り込むことができ、旅情に溢れていて、良いのではないでしょうか。
今回の舞台は讃岐ということで、とにかくうどん欲を刺激されます。ふるさと納税で琴平町のうどんをいただいたばかりということもあって、ぜひあのうどんをいただきたい、早めに、という思いでいっぱいになっております。
琴平町といえば、 来年の春はいよいよこんぴら歌舞伎が復活する見込みのようですね!実に5年ぶりとのこと、吉報に心が湧き立ちました。美しい金丸座と琴平町が多くの方々でにぎわうことを祈っております。