早いもので10月も今日でおわり…
ハロウィンということは勘九郎さんのお誕生日ですね。おめでとうございます。
今月は歌舞伎座に御園座、鷹之資さんの翔之會、そして国立劇場と、たいへん芝居に忙しいひと月でありました。いずれの劇場も舞台の上に情熱がほとばしっていて、呼応する客席の熱気に包まれ、たくさんの元気をいただきました。
昨月の俳優祭での梅王丸に続き、翔之會で鷹之資さんの見事な矢の根を拝見できたのはとてもうれしいことでした。隈取を施された状態で生まれてらしたのではと思うほどにお似合いで。早く歌舞伎座の舞台でも拝見したいですね。
年々状況が移ろい、寂しくなることも多いですが、鷹之資さんがいてくださる限り、今後も歌舞伎を好きでいられるな…と大きな希望を抱きました。隈取の鷹之資さんを立体にして部屋に飾りたいので、アクスタやフィギュアなどをぜひ発売していただきたいところです。
そして初代国立劇場とのお別れは、心にぽっかりと穴が開いてしまったようで、心細いようななんともいえぬ思いがします。上演された妹背山婦女庭訓は先月の第一部・今月の第一部いずれも見ごたえのある舞台でした。
特に先月上演された「吉野川」の想像を超えた感動が胸に残っています。世代交代に対し、寂しさばかりでなく、期待感も感じられた2ヶ月でした。じっくりと通し狂言に浸ることができるのも、国立劇場の魅力でしたね。今後の主催公演でもぜひ、通し狂言や復活狂言が企画されることを祈っています。
さて、来月はどんな芝居が待っているのでしょうか。
楽しみに今日は休みたいと思います。おやすみなさいませ。