本日1日より福岡は小倉城勝山公園にて北九州市制60周年
平成中村座 小倉城公演が幕を開けました!おめでとうございます!
※写真は過去、浅草のものです
平成中村座とは、江戸時代の芝居小屋・中村座を模した仮設劇場にて行われる歌舞伎公演です。本拠地の浅草をはじめ、これまでに海外を含む各地で催されており、毎年放送されている中村屋のドキュメンタリー番組などでもお馴染みの公演かと思います。福岡の小倉城では2019年にも開催されていて、今回は4年ぶりの上演です。
人気の公演ですが、現時点ではまだチケット購入可能な日もあるようです。後半日程になるにつれリピーターの方も増えると思われますので、迷っていらっしゃる方はぜひお早めにチェックなさってみてください。
小倉城ゆかりの演目も
今回の平成中村座では、夜の部にて小倉藩ゆかりの演目「通し狂言 小笠原騒動」が上演されます。こちらは実際のお家騒動に、白狐の伝説を混ぜ合わせるという大変歌舞伎らしい趣向の演目です。大立ち回りにドラマチックな展開、そして狐の恩返しなどなど、見どころにあふれていますので、初めてご覧になる方にも大変おすすめです。
一方、昼の部では、歌舞伎屈指の悲劇の名場面として知られている「義経千本桜 渡海屋・大物浦」が上演されます。ざっくりと申しますと、「壇ノ浦で滅ぼされたはずの平家の武将たちが実は生きていて、義経の命を狙っていたとしたら…」という設定で展開する物語です。
渡海屋・大物浦では、廻船問屋に身をやつして幼い安徳帝を守り暮らしてきた平知盛が、大物浦の亡霊のふりをして義経を討とうと画策する場面が描かれます。が、「歌舞伎屈指の悲劇の名場面」ですので、その結末は推して知るべしというところです…。目を覆いたくなるほど壮絶な幕切れは、生の舞台ならではの迫力に満ちています。
勘九郎さんと七之助さんの渡海屋大物浦はぜひいつの日か歌舞伎座の舞台でも拝見したいので、今回の平成中村座が大盛況となり、本公演での呼び声が高まることを願っています!