歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

広告

一月をふりかえり… 2024年

早いもので今月も今日でおわり…

今年も例年通り、芝居で忙しい一月でありました。歌舞伎座と浅草、そして新橋演舞場というお正月のルーティーンに新国立劇場が加わり、行動範囲がぐっと広がりました。

今後の国立劇場主催公演は新国立劇場での上演が多くなるのでしょうか。国立劇場よりも西に行くことはほぼない生活でしたので、初台に土地勘がなく緊張しますが、今後徐々に慣れていきたいと思います。

   

今年のお正月は、東京で行われた公演は制覇できました。なかでもやはり浅草歌舞伎の印象がとても大きいのですが、それ以外ですと歌舞伎座で上演された壱太郎さんの道成寺が印象深く残っています。後半日程の尾上右近さんの道成寺を見逃してしまったことが残念ですけれども、また数年後に更に進化した舞台を拝見できると信じています。

 

ブログに感想をしたためそびれてしまいましたが、新橋演舞場の平家女護島も拝見しております!團十郎さんの俊寛は眼光がギラギラと鋭く、そういえば俊寛は哀れなサバイバル生活者ではなくて、政治犯だったんだよなということを改めて思い出させてくれました。なんなら泳いで都まで戻ることもできそうなパワーを感じます。

私自身は歌舞伎の俊寛の役が表現すべきものの完成形を学んでおりませんのでその良し悪しはわかりませんが、のちに亡霊となるほどの念の強さは伝わってきます。ぜひ歌舞伎座の本興行でも、團十郎さんの古典の俊寛を拝見したいです。

 

さて、来月はどんな芝居が待っているのでしょうか。

楽しみに今夜は休みたいと思います。おやすみなさいませ。

Copyright © 2013 SuehiroYoshikawa  All Rights Reserved.