歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【2日放送】歌舞伎アニメ カブキブ! 九幕目「見かねて中に飛び込むも……」をおさらい!

毎週木曜日深夜2:28よりTBS他にて放送されている

アニメ「カブキブ!」 

カブキブ!によって歌舞伎に興味を持たれる方が爆発的に増えることを願いまして、
アニメファンの方々に向け各話の内容から歌舞伎の演目などをごくごく簡単にご紹介してゆきたいと思います。

どうぞお手柔らかにお願いいたします(人'v`*)

なお、このブログは諸事情により実際のアニメの画像などを載せられませんので、適宜検索などしていただければ幸いです!

九幕目「見かねて中に飛び込むも……」 

無事こち祭を終えた歌舞伎研究会は、新入生歓迎会での新規部員獲得をめざします。

しかし、阿久津の成績と蛯原との関係に新たなる問題が…!

といった筋立てでありました。

新規部員獲得のための演目えらび

新入生歓迎会での持ち時間はわずか5分~10分程度なのだそう。
歌舞伎の演目は長いものも多いため、演目選びがなかなか難しいですね(>_<)

もしも阿久津が出演できるとなれば「楼門五三桐(さんもんごさんきり)」などいいのではないかなぁと思います。

お寺の楼門に大どろぼうの石川五右衛門がどっかりと座り、
絶景かな、絶景かなー!」と有名なセリフを朗々と語ります。

この演目は15分たらずで終わってしまうあっけないものながら、堂々たる五右衛門の存在感が見どころとなる人気の演目です。

 

たしか、歌舞伎同好会の本番前の気合入れでも「絶景かな、絶景かな」とみんなで言っていたと思います。

大変短い演目ではありますが、阿久津のスター性を活かすにはピッタリではないでしょうか!

大がかりな大道具もポイントとなりますからそこが難点かもしれませんね…(。´_`。)

新(しん)と仁(にん)

物語の中では、阿久津と蛯原のとある因縁がにおい始めました…(・_・;)

 

蛯原のお父さんが子供に付けたかったという名前「しん
シンというのは立ち回りなどで中心となる、主役の役者の事をいいます。

主役としての強い引力を持った役者になってほしかったのでしょう。

 

対して蛯原の名前は「仁(じん)」
お父さんは「ニンとも読む」と言っていましたね。

ニンというのは役者がそれぞれに持つ魅力・持ち味のことで、
それが役柄とぴったりとハマると芝居が何倍もおもしろくなる歌舞伎マジックのようなものです。

おそらく芸域の広い役者になってほしい、という願いなのではないかなと思います。

 

この二つは捉え方によっては対照的にも思える名前ですね。

奇しくも、阿久津の名前は新(しん)であります・・・

 

そんな二人の関係が明かされるかもしれない次回は「家は末代 人は一世」

放送が待ち遠しいですねヽ(。>▽<。)ノ

これまでの放送

序幕「こいつぁ春から」

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二幕目「いとしと書いて藤の花」

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三幕目「知らざぁいって聞かせやしょう」

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四幕目「待った待った一番待ってもらおうか」

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五幕目「とざい 東西!」

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六幕目「それつらつらおもんみれば……」

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七幕目「暫く、暫く!」

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八幕目「月も朧に白魚の……」

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