歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。 歌舞伎歴10年の20代。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【上方文化を極めたい】法善寺 水掛不動尊 編

上方の文化をもっと知ることができたなら、

文楽や義太夫狂言、上方の演目、ひいては歌舞伎そのものが

何倍もおもしろくなるはずだ…!!!!!

というひらめきのもと、一生かけて大坂を究めんとしています!

まるで愛・地球博のような

大坂につくなり箱物めぐりに忙しくしていたこのすえひろでしたが

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なんばでうっかり道に迷ったおかげで、

上方浮世絵館に出会うことができました。

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この上方浮世絵館は、

日本中のにぎやかさをギュッと集めたようななんばの喧噪のすぐ裏にありながらも

なぜだか少し静かで情緒あふれる街角に建っています。

不思議な街並みだなあと思ってきょろきょろしていますと、

こじんまりとしたお寺があることに気づきました。

 

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よく見るとちょうちんには「不動明王」とあります!

まさに勧進帳を見るために大坂へとはせ参じた私ですから、

道に迷い、そして不動明王に出会うというのは興奮を禁じ得ません。

この日は異常な暑さでしたし、もう少しで鼻血ものでありました。

 

なにやらここは法善寺というお寺のようです。

これ幸い、無事に千穐楽が来るように拝もう…とすぐに思い立ちました。

なんばの町には外国からの観光の方がごった返していますけれども、

なにやらこのお不動さんに並んでおいでなのは地元の方々のようです。

地元のしきたりなどあるかもしれませんので、

皆様のようすを少しながめておりました。

 

肝心のお不動さんは、なにやらよく見えませんでした。

どうやら奥に鎮座しておいでのようなのですが…。

お不動さんがおいでであろう場所だけが暗がりになってるようなのです。

 

そうしましたら、元気そうなご婦人方がよいしょよいしょと

バケツいっぱいのお水をお持ちになり、ドバァーッとお不動さんの前の鉢に。

 

そしてひしゃくで鉢から水をすくい、

猛烈ないきおいで、それはそれは猛烈ないきおいで、

お不動さんそのものにかけてらっしゃるではありませんか。

 

この勢いというのはパシャパシャというようなものではなくて、

バッシャーーーッ!!!バッシャーーーッ!!!というような勢いです。

これはすごいぞと戸惑っていますと、私の番が近づいてきました。

 

 

肝心のお不動さんがよく見えないのでよく目をこらしますと、

なんと、モコモコの苔で覆われているではありませんか!!!

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※フリー素材

 

な、なんだこの状況は…!!!

一体どうなっているんだ…!!!!

とショックを受けましたが、

うろたえてはならぬと思い、お参りを終えたのであります。

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法善寺のサイトを調べてみましたところ、

有る女の人が、拝んで居られる時に、お不動様に縋る思いで「水掛不動さん、願いを叶えて下さい」と水を掛けられ、 その時より水を 掛けられるようになった。

とあります。

たくさんの方が願いをこめて水をかけて拝み続けてきたために、

こうしてびっっっしりと苔が生えたのだと思われます。

地域でどれほど愛され、信仰されてきたのかがありありとうかがえるお姿です。

 

またお参りの際には「たのんまっせ、お不動さん」との心をこめるとも書いてありました。

たのんまっせ!!という思いがこもっているからこそ、

皆さんあれほどまでに水をかけておいでだったのですね。

このすえひろは完全にいきおい不足でありました。

また大阪を訪れる際には、それなりのいきおいをもってお参りしてみます。

 

この辺りは織田作之助の小説「夫婦善哉」の舞台でもあるようです。

今度は迷わぬように、再訪したいと思います。

 

参考: 大阪千日前 水掛不動尊 法善寺

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