ただいま新橋演舞場で上演中の
市川右近改め 三代目市川右團次 襲名披露
二代目 市川右近 初舞台
壽新春大歌舞伎!
これまで初代、二代目と右團次の名跡について振り返ってまいりました(人'v`*)
幕末から明治・大正、そして昭和初期への時代の移り変わりの中でケレンの芸は取り残され、
認められぬ不遇のときを過ごしていたことがわかりましたね(。´_`。)
ケレンの系譜
そんなケレンの芸が今や多くの観客を集める人気の演出として返り咲いたのは、
三代目猿之助(現在の猿翁さん)の大きな功績であります。
三代目猿之助は、
義経千本桜の「四の切」幕切れに宙乗りを取り入れたことをはじまりとして
当時上演機会の減っていた古い演目にケレンの芸を取り入れて復活させるという取組みで
「猿之助歌舞伎」と呼ばれる作品を数多く生み出してきました。
そんな三代目の愛弟子こそが、当代の右團次さんでありますヽ(。>▽<。)ノ
子役時代から三代目の舞台に立ち、
以来長年にわたり猿之助歌舞伎を支えてこられた右團次さん。
- ケレンの系譜を受け継ぐ方である
- 大阪のご出身
- 日本舞踊飛鳥流宗家のご子息で舞踊の名手である(代々の右團次も舞踊を得意としたそうです)
- 名前に「右」の字
と共通点がさまざま揃う、
まさに右團次の名跡を襲名すべくして襲名なさった方なんですねΣ('0'o)
この襲名は市川宗家の海老蔵さんからの提案がきっかけであったそうです。
二代目右團次は当代右之助さんのおじいさまにあたる方で、
今回の公演の口上によれば右團次の名跡の復活を非常に喜ばれておいでのようでした。
ちょうど今日は新橋演舞場の昼の部を見てきたのですが、
ここ数日右團次の名跡をふりかえっていたために思うところが多くありました…
81年の時が流れ、
ケレンの芸の魅力が見直され大きな価値を持つ時代となったこと、
そんな中で右團次の名跡が最も適した方によって復活したということ、
初代、二代目の右團次も草葉の陰でさぞ喜んでおいでだろうなぁ…!
と、襲名披露の感動がよりいっそう深まりました。゚゚(´□`。)°゚。