本日2日、京都は祇園四条の南座にて
九月花形歌舞伎
通し狂言 東海道四谷怪談の幕が開きました!
おめでとうございます!
今回は玉三郎さんの監修のもと
愛之助さん、七之助さん、中車さんが鶴屋南北の名作
「東海道四谷怪談」をお勤めになります。
お岩さん、うらめしやといえば、歌舞伎をご覧になったことのない方にもお馴染みかと思います。
作者の鶴屋南北は、歌舞伎の名作の数々を手掛け「大南北」と呼ばれた名作者!
血みどろあり、怨念ドロドロなんでもありの
エンターテインメント性の高い作品を多く作り、現代でもファンの多い作者です。
以前、そんな南北についてお話したものがありましたのでよろしければご一読ください。
「東海道四谷怪談」は、仮名手本忠臣蔵の設定を背景にしたいわばパロディ。
解説などには民谷伊右衛門は塩冶浪人という言葉が当たり前に出てきますが、
これはいわゆる忠臣蔵における浅野内匠頭方の浪人ということであります。
仮名手本忠臣蔵のいろいろな事情により浅野内匠頭が塩冶判官という名に変わっているわけです。
浅野内匠頭の家臣であったはずなのに、今はこんなにも落ちぶれている…
という目線が加わりますと、
そのゾッとするようなワルさや人でなしぶりがわかりやすいかと思います。
お話そのものは仮名手本忠臣蔵をご存知なくとも楽しめますのでご安心ください。
うらみにうらむ恐ろしい女性と思われがちなお岩さん。
しかし、夫である民谷伊右衛門に父親を殺され、毒を盛られて顔を崩され、
無残に殺されてしまう…というあまりにも悲惨な過程を見ていますと
恐ろしさよりも女性としての哀しさが際立って感じられる、大変味わい深い役柄です。
十八代勘三郎さんの名演でも知られている役どころを、
今月七之助さんが初役でお勤めになることも大きな見どころのひとつです!
公演の詳細
会期:2019年9月2日(月)~26日(木)
チケットはまだ購入可能のようです
9月1日時点で土日は空席なしの日が多いようですが、
平日にはまだゆとりがあるようです。確保はお早めに!