歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる14日】歌舞伎座・壽 初春大歌舞伎 チケット一般発売!

あさって14日(月)はお正月の歌舞伎座公演

壽 初春大歌舞伎のチケット一般発売日です!

世界が今年のお正月には想像もつかなかった事態に陥ってしまっているなか、歌舞伎座でお正月公演が行われるというのは本当にうれしいことです。しかも例年浅草に出演なさっている花形のみなさんを含めた、たくさんの役者さんがご出演のにぎにぎしい公演です!とにもかくにも2021年は良い年にしたいですね…!

この公演から、一演目ずつの四部制から幕間あり二演目の三部制へと変更になります。また座席使用50%を保ちながらも一部のエリアで2席並びのチケットが購入可になるなど、厳戒態勢が少しずつ緩和の傾向に向かっている状況かと思います。

つい気が緩みロビーや客席で気が緩んでにぎにぎしく過ごしたくなってしまいそうですが、歌舞伎興行が無事に続くためにも、ぐっとこらえて静かに過ごしてまいりましょう!

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

12月14日(月)10:00~

【チケットWeb松竹】

会期・上演時間

2021年1月2日(土)~27日(水)

第一部 11:00~
第二部 14:45~
第三部 18:45~

休演日:12日(火)、19日(火)

チケット料金

一等席        15,000円
二等席   11,000円
3階A席      5,000円
3階B席      3,000円
1階桟敷席  16,000円

2演目になったということでチケット料金が変更になりました。経営状況に少しでもプラスになりますように。そんななか三階B席では四部制のころと変わらずということになると、若干お得感があるような気がしますね。

 

歌舞伎座の感染対策

再開した歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。

この記事の後、歌舞伎座では筋書の販売が始まっています。キャッシュレス対応になりましたので現金授受が気になる方も安心です。また来月から幕間が導入になっても、食事NGの措置は変わりません。

8月以降、都内の劇場やホール、映画館など出かけてまいりましたが、なかでも歌舞伎座の感染対策は劇場内の空気感からしてシリアスと申しますか、厳重で慎重な印象を受けます。

www.suehiroya-suehiro.com

 

みどころ

今回の公演から幕間あり2演目での三部制になります!

一幕ずつの四部制で慣れつつありましたのでとにかく出演者の数が多いなと驚いてしまいました。感染対策の観点から各部ご出演の方がかぶらないように調整されているようで、なおのこと出演者が多くなっている状況のようです。

今回初めて歌舞伎をご覧になる方もおいでかと思いますが、どの部もそれぞれに違った魅力があってどの部をご覧になっても楽しめる公演になるはずです。個人的に感じるそれぞれの部の魅力をざっくりとご紹介いたします。

 

第一部は若い世代の方に特におすすめかと思います!「壽浅草柱建」では松也さんや巳之助さん、隼人さんといった浅草歌舞伎でご活躍の若い世代の方々がそろい踏み。とにかく見目麗しい華やかな舞台をご覧になりたい方にはぴったりです。

また「悪太郎」には人気の猿之助さんがご出演になります!チケットが最も取りづらい部になるのではないかなと予想されます。お早めにご検討ください。

 

第二部はしっとりとして華やかな風情を楽しみたい方におすすめです。

他界された坂田藤十郎さんを偲んでご子息の鴈治郎さんと扇雀さんが共演される「夕霧名残の正月」と、吉右衛門さんの由良之助で「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」が上演されます。どちらも大坂や京都の花街を舞台とした演目で、風情抜群です!

特に「仮名手本忠臣蔵」は、有名な赤穂浪士の討入を描いた名作中の名作として知られる演目です。あらゆる配役で何度も何度も上演されていますから、歌舞伎を長期的に楽しみたい方には絶対におすすめの一幕であります。

 

第三部は、歌舞伎は難しいのではないかと不安に感じていらっしゃる方におすすめです。

菅原伝授手習鑑 車引」も忠臣蔵と同様に名作中の名作として繰り返し上演されている演目で、様々なくまどりの人物が登場したり、舞台美術がド派手であったりと、芝居の筋ではなくとにかく歌舞伎らしいスタイルが楽しめる場面です。

らくだ」は雰囲気ががらりと変わりまして、落語を基にした愉快な演目です。セリフも口語的で聞き取りやすく、わかりやすく笑える筋ですので安心です。

 

個人的に最も楽しみにしているのはやはり二部の「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」であります。どちらかというと年の暮れの風情を感じる演目ですが、お正月早々吉右衛門さんの由良之助にしびれるような体験ができるなんてたまりません!

雀右衛門さんのおかると梅玉さんの平右衛門といえば、数年前に仁左衛門さんと福助さんが休演された際に代役としてお二人がご出演になったときのことが思い出されます。お二人の兄妹がなんともいえずかわいらしい印象を受けました。

その後また同じ配役で拝見したような、そうでないような、記憶が定かでありませんがまた拝見できるというのはうれしい限りです!

 

数年前と申しましたが、調べましたら7年前でした。衝撃を受けております。。

このコロナ禍も早く過去になってほしいですね…とにもかくにも良いお正月が迎えられるよう体調管理に全力を尽くしましょう。

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