来たる14日(水)は五月の歌舞伎座公演
五月大歌舞伎のチケット一般発売日です!
いよいよ高齢者の方への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったそうですが、歌舞伎座のある東京ではまん延防止等重点措置が適用されたばかりで、この先一体どうなるのか読めない状況です。
それでも歌舞伎公演は無事に続くようですので、一年前のさびしさを思うと本当にうれしく思います。どこかで劇場の幕が開いているだけでしあわせを感じます。客席から劇場にウイルスを持ち込んでしまうことのないよう、体調管理に気を付けてまいりましょう。
公演の詳細
一般発売日
4月14日(水)10:00~
会期・上演時間
2021年5月3日(月・祝)~28日(金)
第一部 11:00~
第二部 14:30~
第三部 18:20~
休演日:10日(月)、19日(水)
チケット料金
一等席 15,000円
二等席 11,000円
3階A席 5,000円
3階B席 3,000円
1階桟敷席 16,000円
来月も一部のブロックに2席並びのエリアが設けられています。とはいえ会話は控えなければなりませんので、お友達とお出かけの際はどうぞご注意くださいませ。
歌舞伎座の感染対策
歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。このあと上演形態は変わりましたが、玄関での入場時の作法は変わりません。
この記事公開後の大きな変更の一つが、筋書の販売再開です。以前は現金のみでしたがキャッシュレス対応になりました。現金授受が心配な方も安心です。
ロビーや客席では会話を控えることが推奨されていますので、お出かけの際にはぜひ徹底してまいりましょう。このすえひろも終始黙りこくっております。
おすすめのポイント
五月の歌舞伎座は、例年どおりの「團菊祭」と銘打たれた興行ではないようですが、音羽屋の方々を中心にそれらしい雰囲気のある配役になっています。演目も名作ぞろいで、初めて歌舞伎をご覧になる方にも非常におすすめの興行かと思います!
特におすすめなのは第三部「春興鏡獅子」でしょうか…。歌舞伎といえば多くの方が思い浮かべる「隈取」や、長い毛をぶんぶんと振り回す「毛振り」と呼ばれるものを堪能することができる演目ですので、歌舞伎を見たという満足感があるのではないかと思います!
今回は弥生・獅子の精を菊之助さんがお勤めになります。獅子の勇壮な姿はもちろんですが、前半の可憐な御殿女中が特に楽しみです。
個人的には第二部「仮名手本忠臣蔵 六段目」を楽しみにしています。大好きな配役です…!菊五郎さんの勘平に東蔵さんのおかやで泣かずにはいられませんので、マスクの替えを必ず持参して拝見したいと思います。
「仮名手本忠臣蔵 六段目」は、赤穂浪士討ち入りのサイドストーリーといった演目。恋人のおかるとデートしていて主君の大事に居合わせることができず、現在はおかるの実家で狩人をしている勘平という男の運命が、百両の金をきっかけとして狂ってしまう悲しいお話です。
難しいのではとご不安に思う方もおいでかもしれませんが、理屈を超えて胸を打つ内容ですので歴史の前知識がなくとも楽しめます。名作中の名作として知られる演目ですので、最初に素晴らしい配役でご覧になることで後々良い影響があるのではないかとも思います!
また第三部「八陣守護城」にご出演の予定の吉右衛門さんのご容体はその後どうなのでしょうか…引き続き配役にお名前は載っていますけれども、どうかゆっくりご静養いただきご無理なさらないようにと願うばかりです。