歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

広告

【来たる14日】歌舞伎座・七月大歌舞伎 チケット一般発売!

来たる14日(月)は七月の歌舞伎座公演

七月大歌舞伎のチケット一般発売日です!

いまだ緊急事態宣言は続いておりますが、歌舞伎座では無事に公演が再開しています。新型コロナウイルス陽性で六月大歌舞伎を休演なさっていた千之助さんも、今日からようやく舞台にご復帰ということです!このまま千穐楽まで無事に上演が続くこと、その流れで七月大歌舞伎も無事に上演されることを切に願っております。

ワクチン接種が進んでいるとはいえまだまだ気を抜けない状況ですから、我々観客の方でも客席から劇場にウイルスを持ち込んでしまうことのないよう、こまめな手洗いと消毒、体調管理に気を付けて参りましょう。

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

6月14日(月)10:00~

【チケットWeb松竹】

会期・上演時間

第一部・第二部:2021年7月4日(日)~29日(木)

第三部:2021年7月4日(日)~16日(金)

第一部 11:00~
第二部 14:30~
第三部 17:40~

休演日:8日(木)、19日(月)

チケット料金

一等席        15,000円
二等席   11,000円
3階A席      5,000円
3階B席      3,000円
1階桟敷席  16,000円

来月も一部のブロックに2席並びのエリアが設けられています。とはいえ会話は控えることが呼びかけられています。お友達とお出かけの際はどうぞご注意くださいませ。

歌舞伎座の感染対策

歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、昨年8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。このあと上演形態は変わりましたが、玄関での入場時の作法は変わりません。

この記事公開後の大きな変更の一つが、筋書の販売再開です。以前は現金のみでしたがキャッシュレス対応になりました。現金授受が心配な方も安心です。ロビーや客席では会話を控えることが推奨されていますので、無事に公演が続くためにもお出かけの際にはぜひ徹底してまいりましょう。

www.suehiroya-suehiro.com

思えば、この記事の公開からかなりの月日が経っているのに、劇場の方々のムードはほとんど緩むことなく厳粛に迎えてくださっています。おそらくプライベートの楽しみなどで我慢なさっていることも多いのではないかと想像します。このような状況下で本当にありがたく思います。出かける私も気を引き締め、感染対策を徹底いたします。

おすすめのポイント

七月の歌舞伎座は、ご復帰の予定であった吉右衛門さんの休演が発表され、全日程で錦之助さんが代役をお勤めになることが発表されています。吉右衛門さんのお加減が心配です…歌舞伎役者は激務ですからどうかご無理なさらずこの機会にゆっくりお休みになっていただきたいですね。

また、海老蔵さんが久しぶりに歌舞伎座の舞台にお出ましです!新型コロナウイルスにより2020年の團十郎襲名が延期になり、その後の劇場再開でも歌舞伎座のご出演はありませんでしたから、実に2年ぶりですね!

 

各部の特徴をざっくりとご紹介いたします。

第一部は、昭和のラジオドラマを基とする喜劇「あんまと泥棒」と、源頼光の土蜘蛛退治を題材とした変化舞踊「蜘蛛の絲宿直噺」の二本立てです。

蜘蛛の絲宿直噺」は昨年の11月猿之助さんがご出演になって大変な評判を呼び、再びの上演となりました。猿之助さんが五役早替わりで六変化するというめくるめく舞台です。視覚刺激が強烈ですので、初めての方にもおすすめであります。

 

第二部は、浮気が嫉妬深い恐妻にバレる「身替座禅」と、お尋ね者の美少年とダンディーな侠客が出会う名シーン「御存 鈴ヶ森」の二本立てです。

渋めの狂言立てですが、何度も上演を重ねるスタンダードな演目はやはりそれだけの魅力があると思います。特に「御存 鈴ヶ森」は特に展開のないただの出会いのシーンなのですけれども、役者さんの存在とセリフの妙だけでなんだかカッコよく感じられるという、ある意味とても歌舞伎らしい演目です。別の配役で見比べる楽しみもありますので、長く歌舞伎を見ていきたいとお考えの方にもおすすめです。

 

第三部「雷神不動北山櫻」は、市川團十郎家の芸・歌舞伎十八番『毛抜』『鳴神』『不動』の3作品織り込まれた盛りだくさんのお芝居です。

「市川海老蔵五役並びに空中浮遊相勤め申し候」とあり、客席の上を飛ぶ演出は通常「宙乗り」というところを「空中浮遊」となっているところが気になりますね!コロナ禍ですので宙乗りは難しいと思われ、どのような演出で楽しませてくださるのか注目です。

また、第三部のみ千穐楽が16日(金)と早いので、月末に通しで見物する予定の方は何卒お気をつけくださいませ。

Copyright © 2013 SuehiroYoshikawa  All Rights Reserved.