来たる14日(火)は7月の歌舞伎座公演
七月大歌舞伎のチケット一般発売日です!
七月大歌舞伎では、2019年12月に新橋演舞場で上演されて大きな話題を呼んだ菊之助さんによる風の谷のナウシカの歌舞伎化作品が新たな趣向で再び上演されるということで、大変話題を呼んでいます。第三部のナウシカはもちろん、第一部には猿之助さん、第二部には海老蔵さんと人気役者の方々が勢ぞろいしていますので、今回もチケット争奪戦と思われます。早めのチェックをおすすめいたします!
公演の詳細
一般発売日
6月14日(火)10:00~
会期・上演時間
2022年7月4日(月)~29日(金)
第一部 11:00~
第二部 14:40~
第三部 18:30~
休演日:11日(月)、20日(水)
(15日(金)、21日(木)の第三部は貸切)
チケット料金
一等席 16,000円
二等席 12,000円
3階A席 5,500円
3階B席 3,500円
1階桟敷席 17,000円
歌舞伎座では一月から販売座席数が少し増え、原則2列並びとなりました。8月からは花道の横以外は全て販売されるようになりますので、一ます空けの座席も7月で見納めですね。以前の風景がひとつひとつ戻っていること嬉しい限りです。
歌舞伎座の感染対策
歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、昨年8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。このあと上演形態は変わりましたが、玄関での入場時の作法は変わりません。記事公開後の大きな変更は、①筋書の販売再開、②2席並び販売、③めでたい焼き予約販売(持ち帰りのみ)④花篭食堂です。
現在感染状況は落ち着いていますが、状況が悪化した場合も歌舞伎公演が続くために重要と思われるポイントがあります。今一度我々観客の方でも徹底してまいりましょう。
①ロビーや客席では会話を控えることが推奨されています。
②整理退場への協力が求められています。終演後も係の方からの案内があるまで座席で待ちましょう。
会話を控えるのはもちろん、整理退場も出入口での密集を避けるための大切な施策ですので、ご自身の身を守るためにもぜひご注意ください。
歌舞伎座の感染対策はこれまで非常に厳格に守られ、我々観客の健康をしっかりと守っていただいてきましたから、今後も提示のとおりに取り組んでまいりましょう。
おすすめのポイント
七月の歌舞伎座は、どの部にもテレビなどでお馴染みの役者さんが御出演ですので、初めての方にはとてもおすすめです!役者さんのお顔があらかじめ頭に入っている状態ですと、見慣れぬ舞台であっても親しみ深く味わえるように思います。
こういった月は気になる役者さんで選ぶのがベストかと思いますが、各部の内容をごく簡単にご紹介いたします。
第一部「通し狂言 當世流小栗判官」は、日本で古くから伝承されている小栗判官と照手姫の伝説を題材としたエンターテインメント性の高いお芝居。三代猿之助四十八撰の内と冠した澤瀉屋ゆかりの演目です。小栗判官と照手姫の伝説というのは、照手姫の許嫁の小栗判官が毒によって重い病を患ったが、諸所方々の人々の情けを受けて熊野詣を行い全快、小栗城の城主となって云々…というもの。今回は小栗判官を猿之助さんが、照手姫を笑也さんがお勤めになります。
第二部「夏祭浪花鑑」は、浪花のヤンキーたちの魂のぶつかり合いというような、熱い夏にぴったりのお芝居です。義理人情に篤いが血の気の多い団七という男が、意地汚い舅の義平次とトラブルになるが、大恩ある人々への義理のために云々…というもの。昔ながらのヤンキー漫画やヤクザ映画がお好きな方にはたまらないお話かと思います。今回は団七を海老蔵さんがお勤めになります。團十郎襲名直前の貴重な歌舞伎座でのお姿ですので、ぜひにとおすすめいたします。
第三部「風の谷のナウシカ 上の巻―白き魔女の戦記―」は、ジブリ映画としてもお馴染みの宮崎駿さんの漫画「風の谷のナウシカ」の歌舞伎版。2019年に新橋演舞場で上演されるとチケットは瞬く間に売り切れ、大変な話題を呼びました。今回は皇女クシャナに焦点を当てた物語とのことで、前回ナウシカをお勤めになった菊之助さんがクシャナをお勤めになります。原作のナウシカを愛する私の友人曰く、クシャナと歌舞伎の相性が良かったので期待大とのことでした!今回は上の巻とのことですので、追って下の巻の上演もあると思われます。今回もチケット争奪戦となりそうです。お早めにチェックなさってみてください。
今回初めてご覧になる方にはどの部もオススメですが、特におすすめしたいのは第二部「夏祭浪花鑑」でしょうか…。
このお芝居にはお辰さんという、驚くほど肝っ玉の据わった猛烈な女性のキャラクターがいます。カッコよさと色っぽさを併せ持ったとてもいい役どころですので、ぜひご覧いただきたいと思います。
今回はお辰さんを雀右衛門さんがお勤めになります。近ごろ雀右衛門さんが益々色っぽくて素敵ですのでこのすえひろもとても楽しみにしております。七月も無事全日程で上演がありますように!