歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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3日から!大阪松竹座 関西・歌舞伎を愛する会 第三十回 七月大歌舞伎

7月3日より大阪道頓堀の大阪松竹座で関西・歌舞伎を愛する会 第三十回  七月大歌舞伎がはじまりましたね。おめでとうございます!

「関西歌舞伎を愛する会」とは、歌舞伎発祥の地・関西での歌舞伎興行が厳しい状況にあった時代、歌舞伎の関心を深め、関西文化の復興を目指して結成されたボランティア団体です。記念すべき第三十回の公演ですので、千穐楽まで無事に上演が続くよう願っております。

今回は例年に比べてかなりチケットの売れ行きが良いようです!お悩みの方、リピートの方も、早めの確保をおすすめいたします。

また現在、夜の部「堀川波の鼓」にご出演の予定の仁左衛門さんが、体調不良により当面のあいだ休演なさっています。その後、どうなさったか日々気がかりでなりません。公演中のご復帰を目指していらっしゃるようですが、どうかご無理なさらないようにと願うばかりです。

大阪松竹座 関西・歌舞伎を愛する会 第三十回 七月大歌舞伎

今回の関西・歌舞伎を愛する会 第三十回 七月大歌舞伎では、歌舞伎座に先んじて花道脇以外の座席がフルで販売されています!

それにもかかわらず空席わずかの日が続出しているのは素晴らしい限りですね。ぎゅうぎゅうの劇場で芝居を拝見できるのだと思うとワクワクします。迷っておいでの方には早めの確保をおすすめいたします。

 

今回の七月大歌舞伎は昼の部「八重桐廓噺 嫗山姥」「浮かれ心中」、夜の部「堀川波の鼓」「祇園恋づくし」という狂言立て。大坂ゆかりの偉大な作者である近松門左衛門の名作と、エンタメ性が高く愉快な近代のお芝居が揃った魅力的なラインナップで、初めての方にも大変おすすめです。

 

さらに、久しぶりに勘九郎さんと七之助さんがご出演というのも話題のひとつですね。お二人が揃ってご出演になる演目で特に注目なのは昼の部「浮かれ心中」かと思います。井上ひさし「手鎖心中」の歌舞伎化作品で、世にも珍しいネズミに乗った宙乗りが見られます。いったい何がどうなって、歌舞伎役者がネズミに乗って空を飛ぶことになるのか…というのは、ぜひご覧になってお確かめください。

 

このすえひろが楽しみにしているのはやはり夜の部「堀川波の鼓」です。仁左衛門さんが主役の小倉彦九郎をお勤めになるところ、現在代役として勘九郎さんがお勤めになっています。想い合う夫婦であるのに、仕事の事情で離れ離れとなった寂しさから、妻が鼓の師匠と肉体関係を持ってしまうという、妙にリアリティのある物語です。

スキャンダラスですが切ないお話で、このすえひろも以前仁左衛門さんのご出演で拝見して、大好きになりました。ドラマ好きな方にはぜひにとおすすめしたいです。

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