歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる14日】歌舞伎座・八月納涼歌舞伎 チケット一般発売!

来たる14日(木)は8月の歌舞伎座公演

八月納涼歌舞伎のチケット一般発売日です!

夏の人気の花形公演「八月納涼歌舞伎」が久しぶりに戻ってきてうれしい限りです。八月公演から座席数もほぼ元に戻りますので、コロナ前の歌舞伎座の風景が徐々に近づいてきましたね。大向こうの方の声と、座席でのお弁当、ロビーでの楽しいお話などなど、一日も早く戻ることを願っています。

今回は人気の「弥次喜多」シリーズが戻ってくるそうですので、チケットは争奪戦と思われます。早めのチェックをおすすめいたします!

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

7月14日(木)10:00~

【チケットWeb松竹】

会期・上演時間

2022年8月5日(金)~30日(火)

第一部 11:00~
第二部 15:00~
第三部 18:15~

休演日:10日(水)、18日(木)

チケット料金

一等席        16,000円
二等席   12,000円
3階A席      5,500円
3階B席      3,500円
1階桟敷席  17,000円

八月納涼歌舞伎から花道の横以外のすべての座席が販売されます!2年前、再開場の歌舞伎座の座席のことを思い出しますと、たくさんの方々と肩を寄せ合って芝居を拝見できることにわくわくいたします。楽しみです。

歌舞伎座の感染対策

歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、昨年8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。このあと上演形態は変わりましたが、玄関での入場時の作法は変わりません。記事公開後の大きな変更は、①筋書の販売再開、②2席並び販売、③めでたい焼き予約販売(持ち帰りのみ)④花篭食堂です。

www.suehiroya-suehiro.com

 

現在感染状況は落ち着いていますが、状況が悪化した場合も歌舞伎公演が続くために重要と思われるポイントがあります。今一度我々観客の方でも徹底してまいりましょう。

①ロビーや客席では会話を控えることが推奨されています。

②整理退場への協力が求められています。終演後も係の方からの案内があるまで座席で待ちましょう。

会話を控えるのはもちろん、整理退場も出入口での密集を避けるための大切な施策ですので、ご自身の身を守るためにもぜひご注意ください。

歌舞伎座の感染対策はこれまで非常に厳格に守られ、我々観客の健康をしっかりと守っていただいてきましたから、今後も提示のとおりに取り組んでまいりましょう。

おすすめのポイント

八月の歌舞伎座は、どの部にもテレビなどでお馴染みの役者さんが御出演であり、エンターテインメント性の高い演目が揃っていますので、初めての方にもおすすめです!

第二部には大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に北条時政役でご活躍中の彌十郎さんのお名前もありますね!彌十郎さんはSNS時政パパと呼ばれて人気だそうですね。第三部には同じく「鎌倉殿」でご活躍だった染五郎さんのお名前もあります。ドラマの影響で歌舞伎をご覧になる方が増えたらいいなあとわくわくしております。

こういった月は気になる役者さんで選ぶのがベストかと思いますが、各部の内容をごく簡単にご紹介いたします。

 

第一部は手塚治虫の漫画を原作とした「新選組」と、納涼歌舞伎らしく妖怪が大集合した「闇梅百物語」の二本立て。「新選組」は、歌之助さんと福之助さんのご兄弟が中心という珍しい配役です。中村屋ファミリーそろい踏みの「闇梅百物語」は傘のお化けや河童にガイコツなどお馴染みの顔ぶれが登場するお化け屋敷さながらの演目ですので、お子様にも楽しめるのではないかなと思います!毎年冬の中村屋ドキュメンタリー番組をご覧になっている方は必見ではないでしょうか。

 

第二部は、悪党二人組が島の監獄から泳いで脱獄するという海外ドラマのような「安政奇聞佃夜嵐」と、お風呂を舞台とした愉快な舞踊「浮世風呂」の二本立て。

幸四郎さんと勘九郎さんがご共演の「安政奇聞佃夜嵐」は珍しい演目ですので、このすえひろも拝見するのを楽しみにしております!「浮世風呂」は女の姿をしたなめくじが、お風呂屋で働く三助という男に惚れるという奇想天外な内容です。今回は猿之助さんと團子さんのご共演ですので、独特の動きのおもしろさを堪能できることと思います。

 

第三部は「弥次喜多流離譚(やじきたリターンズ)」。数年前まで毎年八月の歌舞伎座で上演され人気を博していた、幸四郎さんと猿之助さんによる弥次さん喜多さんシリーズの最新作です。配役表は大変豪華ですが、ちょっと全く内容が想像できない役名ばかりです。明らかにジャックスパロウを彷彿とさせる名前もありますので、海が舞台なのでしょうか…見てのお楽しみですね!

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