本日4日、京都は南座の
京の年中行事 當る卯歳
吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎
が初日を迎えました!おめでとうございます。
まねきで彩られた南座は年の暮れの風物詩ですね。全国旅行支援なるものが行われていましたので、全国各地から京都の顔見世へお出かけになる方も多いのではないかと思います!今なお感染の広がりは続いていますが、どうか無事に千穐楽まで上演されるよう祈っております。
上方の名作ぞろい
今年の顔見世興行は「封印切」や「女殺油地獄」など上方ゆかりの名作が並んでいます!上方の名作は社会の規範から外れたいわゆる「ダメ」な人間を魅力的に描き出すものが多く、リアリティある人物描写に唸らされます。
一方東京の歌舞伎座は團十郎襲名で、ヒーローが君臨する歌舞伎十八番がズラリと並んでいますから、東西対照的で味わい深いですね。江戸時代の芝居の世界もこうだったのかなあとワクワクいたします。
今回歌舞伎を初めてご覧になる方に特におすすめなのは、第三部「女殺油地獄」でしょうか…。喧嘩三昧、借金三昧という非行少年が、ついに殺人犯となってしまう実録ドラマといったところで、現代社会にも通ずるような恐ろしさがあります。特に、油まみれになっての殺しのシーンは有名で、ゾッとするほど恐ろしいものながら美しさも感じる名場面です。
年の暮れの夜に見るには少し後味がよろしくはないかもしれませんので、その点が気になる方には第二部がおすすめです。チャーミングな主人公が登場する忠臣蔵外伝「松浦の太鼓」で、ほっこりと劇場を後にすることができます。
また、今回は仁左衛門さんが20年ぶりに「松浦の太鼓」の松浦鎮信をお勤めに、獅童さんが24年ぶりに京都の顔見世の舞台にご出演になる、記念すべき公演でもあります。ぜひにとおすすめいたします。各部の演目については下記の記事でお話しておりますので、演目選びなどにお役立てください。
公演の詳細
今年の顔見世は現在のところまだチケットが購入できるようです!お求めの方は早めのチェックをおすすめいたします。