本日、歌舞伎座にて
六月大歌舞伎の幕が開きました!おめでとうございます!
当初の内容が発表されてからこれまで演目変更や配役変更などがありましたが、無事に幕が開いたことを本当にうれしく思います。
一度開けると決めた幕は、何があっても開けねばならない、そういった覚悟を感じて胸が熱くなります。芝居の幕が開く限りは馳せ参じるのが性ですので、今月もなるべく無心に目の前の舞台を楽しみたいと思います。
しかしながら、歌舞伎座へお出かけになるのがおつらい方もおいでの事と思います。どうかご無理のないようにお過ごしください。
仁左衛門さんの「すし屋」は必見です
六月大歌舞伎は、昼夜ともに古典の名作演目が並んでおり、初めて歌舞伎をご覧になる方にも大変おすすめです。数世紀にわたり上演される名作というのはそれだけのパワーがありますので、ぜひにとおすすめいたします。
特に夜の部の「義経千本桜」は今回の機会をぜひ逃さずにご覧いただきたいです。仁左衛門さんの「木の実・小金吾討死・すし屋」は次に拝見できるまでにそれなりに時間がかかると思われる、唯一無二の舞台です。仁左衛門さんのいがみの権太をご覧になると、今後ご覧になる義経千本桜の物語の奥行が全く違ったものになるはずです。
下の回でも詳しくお話しておりますので、演目でお悩みでしたらぜひご参考になさってください。
また、八月大歌舞伎の内容も発表がありましたね。第三部の新水滸伝は隼人さんが主役をお勤めになるとのことです。こちらも無事に上演が決まり安堵いたしました。
猿之助さんの舞台休演が十月分まで発表されていますが、現状は休演の発表であって中止ではないので、どなたかが代役でお勤めになるのではないかと思います。今つらいお気持ちで過ごされている方が少しでも癒されるような時間になることを祈っています。