先週2日から東京半蔵門の国立劇場で、令和5年6月歌舞伎鑑賞教室「日本振袖始―八岐大蛇と素戔嗚尊―」が始まりましたね！寂しいことに今回が第一期国立劇場閉場前最後の6月歌舞伎鑑賞教室です。
歌舞伎鑑賞教室は、毎年夏に開催されている解説付きの歌舞伎公演です。初めての方にもわかりやすい定番の演目が選ばれることに加え、チケットの価格設定が通常の歌舞伎公演より大変リーズナブルです。歌舞伎を見てみたいけれどもまずはどんなものを見ればよいのかとお悩みの方にはぴったりかと思います。
特に今回の演目は、くまどりやド派手な衣装など歌舞伎らしい華やかさを存分に堪能できます。ひと口に歌舞伎と言っても様々で、すべての演目でそのような華やかさが楽しめるわけではありません。歌舞伎を見たなあという満足感があると思いますのでぜひにとおすすめいたします！
6月歌舞伎鑑賞教室 「日本振袖始―八岐大蛇と素戔嗚尊―」
今回の演目「日本振袖始（にほんふりそではじめ）」は、日本神話に登場するヒーロー・スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治を描いた華やかな舞踊劇です。
近松門左衛門の浄瑠璃作品で、ひとことで申せば「スサノオミコトがヤマタノオロチのいけにえになったお姫様を救い出す」という単純明快なものです。
ヤマタノオロチというのは、八つの頭を持ったキングギドラ的なヘビの怪物なわけですが、これを機械装置やCGを使わず人間の肉体で演じるというのがまたおもしろいところです。一体どのように表現されているのかぜひ舞台をご覧になってみてくださいませ。
現時点でチケットはまだ購入可能です。国立劇場の一等席に4,500円で座ることができるのも大変貴重な機会ですので、ぜひにとおすすめいたします！
