先日3日から福岡は博多の博多座にて六月博多座大歌舞伎の幕が開きましたね!おめでとうございます!
今回は雀右衛門さん、菊之助さん、愛之助さん、鴈治郎さんといったお顔触れで、名作演目が揃っています。公演期間が短いですからどうぞご注意ください。チケットは博多座オンラインチケットで現在も販売中ですので、ぜひにとおすすめいたします!
久しぶりの船乗り込み
今年は4年ぶりに船乗り込みが催されたそうで、youtubeに映像がアップされていました。船乗り込みというのは、江戸時代の大坂で江戸や京の歌舞伎役者が道頓堀の芝居小屋に出演するときに行われていた水上パレード的な催しです。やはり浴衣姿の役者さんはとても素敵ですね!なんとも涼しげに感じます。
6月の博多座は例年古典の名作演目が揃った魅力ある狂言立てです。初めての方にはどちらの部も大変オススメですが、この季節に味わうことを鑑みますと、個人的には「夏祭浪花鑑」のある夜の部をおすすめしたいと思います。
「夏祭浪花鑑」は、義太夫狂言というジャンルの名作として知られる演目です。ケンカで刑務所に入り出所したばかりという、血気盛んな団七という男が主人公。内容を一言で申せば、団七はの恩人への仁義のため、銭ゲバの舅を思わず殺してしまって云々…というものです。大坂の人形浄瑠璃が元の作品で、義太夫節というドラマチックな音楽と、汗までも伝わるような熱気あふれる演出が魅力です。
特に見どころとされているのは、ゴリゴリの和彫りが泥まみれになる殺しのシーンです。愛之助さんの鍛え上げられた体に和彫りが映えて浮世絵のごとく見えるはずですので、ぜひご堪能ください!