本日25日は歌舞伎座吉例顔見世大歌舞伎の千穐楽でした!おめでとうございます!
本日このすえひろは夜の部を拝見してまいりました。
今年は当代歌舞伎座の開場十周年ということなのか玄関の櫓がずっと建っていますが、例年は顔見世ならではの光景ですね。冬の訪れを感じます。
今回の松浦の太鼓はやはりとても良い、しみじみと味わい深い配役で、名残惜しさでいっぱいでした。しかしながら千穐楽まで無事拝見できたことの喜びもまた大きく、討ち入り成功の感動もひとしおでありました。
あたたかでユーモラスなばかりでなく、忠義への一念で貫かれた松浦の太鼓は、現在上演可能な舞台で考えばおそらく今月の配役が最高峰であろうと思います。そういった舞台に生で触れることができる現状は本当に奇跡のようで、この夢が少しでも長く続きますようにと願ってやみません。
松浦の太鼓、鎌倉三代記とも一昨日昨日今日と立て続けに拝見しましたが、舞台から漂うラストスパートの気迫と申しますか、独特の熱気に胸打たれました。鎌倉三代記はまた梅枝さんのお勤めでの上演があると思いますので、その際の進化がとてつもなく楽しみです。
また幕切れの舞踊三題は初日近くに拝見して以来でしたが、こちらも熱いグルーヴに興奮しました。やはり三社祭はたまらないですね。鬼に笑われそうですが、来年の浅草がいっそう楽しみになりました。