歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日!国立劇場 令和6年 初春歌舞伎公演

本日5日、東京は初台の新国立劇場中劇場にて令和6年初春歌舞伎公演の幕が開きました!おめでとうございます!

半蔵門にあった国立劇場は昨年の10月に閉場し、今後の主催公演は別の劇場で上演されるようです。国立劇場は伝統芸能の殿堂でしたので、各ジャンルが散り散りになってしまうのは寂しいですが、それぞれの公演が盛り上がりますように。

新国立劇場の中劇場はオペラやバレエを上演することもある円形劇場ですので、普段の歌舞伎公演とは全く違った見え方です。また、客席と舞台が近いことも特徴で、今回の歌舞伎公演はどのような味わいとなるのかとても楽しみですね。

石切梶原・葛の葉・勢獅子の三本立て

国立劇場 令和6年初春歌舞伎公演は、これまでのような通し狂言ではなく、「梶原平三誉石切(通称・石切梶原…カッコいい侍のワンシーン)」「芦屋道満大内鑑(通称・葛の葉…人間の女性に化けた狐の悲劇)」「勢獅子門出初台(江戸の風俗を描く華やかな舞踊)」の三本立てで上演されます!

菊之助さんや梅枝さんといったこれまでの菊五郎劇団の若い世代の方々が公演の中心を担っていて、世代交代を感じます。菊五郎さんもご出演になるのがうれしいです。お元気なお姿を拝見できるのを心待ちにしております。

 

石切梶原と葛の葉はどちらも視覚的な仕掛けの多い演目で、歌舞伎を初めてご覧になる方に大変おすすめです。特に葛の葉は、女性に化けた狐が人の妻となるのだが、やがて悲しい別れが訪れる…という幻想的なドラマで、胸を打つような切なさがあります。

国籍や世代問わず心に響くドラマだと思いますし、性別から種族まで超える歌舞伎役者のすごさが存分に味わえますので、ぜひにとおすすめいたします。

www.ntj.jac.go.jp

チケットは現在も発売中です。実は私もチケット取得で出遅れてしまいまして三等席を取り逃してしまったのですが、座席表を確認しますと三等席はごくわずかなのですね。

https://www.ntj.jac.go.jp/assets/files/kokuritsu/zaseki/January2024kabuki_seatingplan.pdf

全体を見ますと、二等席も三列しかないので売り切れが早そうです。早めのチェックをおすすめいたします!

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