ただいま歌舞伎座で上演中の
芸術祭十月大歌舞伎!
今月は見どころたっぷりの演目が揃っておりどこからお話すればよいやらというところです。
やはり昼の部「三人吉三」は名作中の名作…これまでのお話をまとめておこう…
と思いましたが、まだ少ししかお話がなかったことに気が付きました。
お話を始める前に、これまでのいくつかをまとめておきたいと思います。
もしよろしければご一読くださいませ!
節分の夜に出会った三人…
三人吉三というお芝居では、鬼はそと福はうちでおなじみの
「節分」の夜をきっかけに個性豊かな登場人物たちが出会います。
今月上演されているのはまさにその場面です!
日本のピカレスク
節分の夜に出会う3人は、世の中からのはぐれもの。
盗みを働いたりゆすりたかりをしたりと、悪さを重ねながら斜めに生きている人たちです。
こうしたアウトローを主人公としたお芝居「白浪物」が幕末の世では大変人気を博しました!
ごろつきたちを主人公とする物語というのは洋の東西を問わず愛されているようです。
庶民に寄り添うフィクションには欠かせない要素なのかもしれません。
作者・河竹黙阿弥
そしてそんな白浪物で人気を博したのが河竹黙阿弥という名作者です!
このすえひろも非常に好きな作者で、物語のおもしろさやトリック云々を超え、
「芝居がかかっている空間そのものが心地よい」なあ~と感じております!
歌舞伎アニメ「カブキブ!」
昨年放送された歌舞伎アニメ「カブキブ!」でも三人吉三が大きく取り上げられていて、
放送の際に演目の内容をお話したものがありました。
カブキブ!は高校で歌舞伎同好会を結成した熱心な歌舞伎ファンの少年が、
さまざまな困難を乗り越えて布教活動に勤しみ、文化祭で自分達の歌舞伎を上演するというストーリーです。
芝居ばかりでアニメ慣れしていない私も毎週夢中で拝見しておりました。
歌舞伎ファンにとっては共感ポイント満載の楽しいアニメですので、ぜひご覧ください!